BMW、電気自動車の「MINI E」が「エコグローブ環境賞」受賞
出力150kW、最大トルク220Nmで、満充電で最大250km走行可能

電気自動車の「MINI E」

2009年9月15日発表



 ビー・エム・ダブリューは9月15日、同社の電気自動車「MINI E」が、ドイツの環境賞「2009年エコグローブ環境賞」を受賞したと発表した。

 エコグローブ賞は、ドイツのデュイスブルグ-エッセン大学、保険会社のDEVKおよび自動車交通クラブによって授与されるもので、MINI Eは、電気およびハイブリッド車両分野において最も先進的な新開発車両として評価されたと言う。

 審査員のスポークスマンであるフェルディナント・ドゥーデンヘーファー氏は、授賞式で「2009年エコグローブ賞は、電気によるモビリティーの時代が始まったことを明瞭に示すものです」と述べ、MINIブランド・マネージメント シニア・バイス・プレジデントのヴォルフガンク・アンブレヒトに賞を授与したとのこと。

 MINI Eは、出力150kW(204ps)、最大トルク220Nmの電気モーターを搭載。バッテリーには、自動車での使用のために専用開発された最新のリチウム・イオン・バッテリーを採用し、1回の充電で最大250kmの走行が可能だと言う。

 すでに600台以上が生産され、米国を中心にさまざまな実地テストが行われているとのことで、最初に生産された車両は個人ユーザーに供与されたとのこと。さらに現在ではベルリンとミュンヘンでもMINI Eが走っており、このドイツの都市では、太陽光や水力によって発電された電気での充電を可能としていると言う。また、2009年10月には、MINIの故国である英国で、新しいプロジェクトが開始され、国家主導の研究活動の一環として、40台のMINI Eがロンドンに投入される予定だとしている。

MINI E外観
給電プラグ
MINI E透視図
エンジンルームにはパワーエレクトロニックユニットが収められる

(瀬戸 学)
2009年 9月 15日