SUPER GT第7戦富士リポート【イベント編】
朝から晩まで楽しめたSUPER GTの2日間

富士でのステージはこれが最後の「クレインズ」

2009年9月12日、13日開催



 富士スピードウェイで9月12日、13日に開催された「2009 AUTOBACS SUPER GT第7戦FUJI GT 300km RACE」。その決勝レースの模様は関連記事を参照していただくとして、SUPER GTシリーズでは毎戦さまざまなイベントが用意されるが、今回も家族連れでも楽しめる催しなどさまざまなイベントが開催されたので、その模様をお届けする。

キッズ記者体験会
 予選日には、小中学生を対象とした「キッズ記者体験会」が開催された。これは参加者が記者となって、記者会見に参加したり、普段は入ることのできない富士スピードウェイの施設に行くことができたりするというもの。事前申し込みによる受付で、12組が参加した。

 参加者は、レースの勝敗を決めるタイム計測室から、車検場や治療室といったレースを裏側で支える施設などが見学できたほか、服部尚貴選手をゲストに迎えた記者会見、さらに予選終了後には公式予選記者会見に出席するなど、参加した子供達だけでなく、同伴した保護者も終始興奮気味で、貴重な体験を満喫しているようだった。

 日本モータースポーツ記者会(JMS)のメンバーによる、記事作成のアドバイスも行われ、参加者は当日取材した内容を実際に記事にする。できあがった記事は、9月下旬に富士スピードウェイの公式サイトに掲載される予定だ。

普段は報道関係者しか入れないプレスルームで講義が行われた日本モータースポーツ記者会の前会長 高橋二朗氏が記者の仕事について説明参加者が作る記事のイメージ。もちろんどのような記事を作るかは参加者の自由
筆者も初めて入った「時計室」で、その仕事について説明を受ける時計室にあるゴールの瞬間を撮影する高速カメラ。レンズの先はゴールラインカメラが撮影したゴールの写真。この時の判定は同着
ツアー一行は車検ブースへ移動スタッフが車検で行う内容やレース車の説明などを行った熱心に取材する子供記者
救急医療施設の見学放送や撮影などを行うオーディオルーム/放送室たくさんのモニターが並び、コース上の映像が映し出されている
同じくモニターがたくさん並ぶのはコース事業部のオフィス。こちらではコース上に異常がないかを監視している表彰台も見学し、表彰台に立って記念撮影。これは貴重な経験記者会見が行われるステージ。記者体験のはずがいつの間にか取材される側に
服部尚貴選手を招いて記者会見をシミュレート子供記者からの質問に丁寧に答える服部選手服部選手と記念撮影
クレインズも急きょ参加し、記者会見や記念撮影を行った富士スピードウェイの加藤裕明社長も登壇プレスルームから間近に見えるホームストレートを撮影する子供記者

マシンやドライバーに近づいてレースを120%楽しむ
 レースをより身近に、肌で感じられるイベントとしては、予選日に、車検の模様をピットロードから見られる「オープンピット(公開車検)」、予選終了後に子供連れを対象に行われる「GTキッズウォーク」を開催。人気のピットウォークは予選日、決勝日ともに開催され、決勝日にはスタート直前のコースでマシンやドライバーに近づける「グリッドウォーク」や、レース終了後のコースを開放する「コースウォーク」も開催。また、恒例となった「サーキットサファリ」も行われた。

 マシンに近づけるチャンスはいろいろあるが、人気の高いSUPER GTだけに、じっくり楽しみたいなら予選日がオススメ。特に朝1番で行われるオープンピットは、ジャッキアップされ、タイヤを外した状態のマシンが間近に見られる貴重なチャンスだ。また、「パドックパス&グリッド入場券」で入れるパドックパスも、チケットが100枚限定ということで、決勝日のピットウォークと比べると、比較的マシンやドライバーに近づくことができる。

予選日の朝から行われるオープンピットは比較的参加者が少なくゆっくりとマシンを見ることができる観客が見守る中、オフィシャルスタッフが灯火類のチェックなどを行う車検を通過したことを示すシールが貼られる
予選後に行われるGTキッズウォークでは、マーシャルカーなども間近に見ることができるキッズウォーク参加者にサインをする伊藤大輔選手子供にも人気の高い脇阪寿一選手
参加者でごった返す決勝日のピットウォーク選手も総出でファンサービスチアリーディングによるショーも行われた
コース上にはレースクィーンが並び撮影タイムがんばって並べば間近で撮影できるチャンス
グリッドウォークでは、マシンやレースクィーンだけでなく、スタート直前まで作業を行うメカニックの姿や、スタッフと最後の打ち合わせをするドライバーの姿を見ることができる
決勝終了後にコースが開放されるコースウォーク。およそ半周を自らの足で歩くことができるマシンが走るコース上をバスに乗って一緒に走るサーキットサファリは、バス5台を導入し約200人のファンが参加

コースの外でも大いに盛り上がるイベント
 メインスタンド裏のイベント広場では、SUPER GTのオフィシャルグッズや、各チームのグッズ販売、デモカーの展示などが行われた。また、SUPER GTオフィシャルステージでは、子供向けのお宝抽選会や、「J SPORTS」や「激走!GT」のトークショー、富士スピードウェイイメージガール「クレインズ」のステージ、SUPER GTイメージガール「angelic」のミニライブ、そしてオートサロン2010イメージガール「A-class」のお披露目ステージなどが開催された。

 富士スピードウェイの年内の大きなレースの開催はこれが最後となるため、クレインズの今期メンバーが富士スピードウェイで活躍するのもこのレースで見納め。なお、クレインズの今後のスケジュールとしては、10月10日にお台場で開催されるモータースポーツジャパンへの参加が決定しているほか、オートサロン2010への参加を予定している。

 そのオートサロンのイメージガール「A-class」も予選日のステージで初お披露目。今期のメンバーは、新田梢恵さん、永作あいりさん、小林梨沙さん、沢口けいこさんの4人。年明けに開催されるオートサロンの告知イベントなどに参加していくとのこと。

イベント広場にはたくさんのブースやデモカーが並ぶいろいろなオフィシャルグッズが並ぶチームのブースニスモではGTマシンに乗れる「GTカーキッズ&レディースライド」が行われていた
屋台もいろいろ。静岡県富士宮市の名物「富士宮やきそば」もあったRE雨宮のGTレプリカといったデモカーも多数展示子供向けのキッズエリアも用意された
クレインズ、富士での最後のステージますあやさん布施曜子さん
秋葉ミキさんangelicのミニライブも開催
オートサロンのイメージガールを勤めるA-classが初お披露目新田梢恵さん永作あいりさん
小林梨沙さん沢口けいこさん子供向けプレゼント大会も開催
サイン入りのミニカーやオフィシャルグッズなどが抽選でプレゼントされたプレゼント大会の最後はピロリ菌ダンスで終了
おなじみのレースクィーンステージ今回初めての企画として、熱気球搭乗体験も行われた

パドックラウンジだけのおたのしみ「プチトークショー」
 決勝日には、パドックラウンジパス参加者限定のイベントとして、プチトークショーも開催された。パドックラウンジに設けられたステージにはTEAM IMPULの星野一義監督と松田次生選手や、NISMOの柿元邦彦総監督と本山哲選手、LEXUS TEAM PETRONAS TOM'Sの関谷正徳監督と脇阪寿一選手、LEXUS TEAM SARDの加藤眞監督と平手晃平選手がチームごとに順番に登壇し、トークショーを行った。さらにNISMOチームのトークショーには、AUTOBACS RACING TEAM AGURIの鈴木亜久里監督と伊沢拓也選手も急きょ参加。両チーム監督のおだて合いとも足の引っ張り合いともとれるトークに会場は大いにわき上がった。

パドックラウンジパスを持った人しか入れないパドックラウンジでトークショーを開催TEAM IMPULの星野一義監督と松田次生選手。司会を務めるのは遠藤里沙さんNISMOの柿元邦彦総監督と本山哲選手の回にはAUTOBACS RACING TEAM AGURIの鈴木亜久里監督と伊沢拓也選手も合流
ホームストレートから1コーナーまでが見渡せるパドックラウンジ広々としたパドックラウンジ。ドリンクコーナーも設けられる

(瀬戸 学)
2009年 9月 17日