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マツダ、東京モーターショーの出展内容を発表
次世代直噴エンジンや32km/Lの燃費を誇る「清(きよら)」を出展

コンセプトカー「清(きよら)」

2009年9月29日発表



 マツダは9月29日、第41回東京モーターショーの出展内容について公開した。マツダでは、次世代直噴ガソリンエンジン「SKY-G(スカイ・ジー)」、次世代クリーンディーゼルエンジン「SKY-D(スカイ・ディー)」、次世代高効率オートマチックトランスミッション「SKY-Drive(スカイ・ドライブ)」を世界初公開。また、コンセプトカー「清(きよら)」を日本初公開する。

 第41回東京モーターショーは、10月23日に開幕し、24日〜11月4日まで一般公開される。マツダでは、「マツダ・スカイコンセプト〜すべてのお客様に『走る歓び』と『環境安全性能』を提供!〜」を出展テーマとし、2015年までにマツダ車の平均燃費を2008年比で30%向上させるための先進技術を「今日」、「明日」、「将来」という時系列で展示する。主な出展内容は以下のとおり。

次世代直噴ガソリンエンジン「マツダ SKY-G」
 直噴ガソリンエンジンのSKY-Gは、熱効率を改善して燃費性能と出力性能を大幅に高めたエンジン。機械抵抗を低減し最適な混合気の形成を図った上で、直噴システムが持つ噴霧形成の自由度を活用して、極限まで膨張比を高めていると言う。

 また、次世代直噴インジェクター、高機能吸排気可変バルブタイミングシステムなどを採用することで、現行2.0Lエンジンと比べて燃費・出力(トルク)を約15%改善。アクセラクラスの車両に搭載した場合で、現行デミオ並みの低燃費を実現するとしている。

マツダ SKY-G 吸排気共にバルブタイミングを制御するが、吸気側は電動アクチュエーターでより綿密に制御を行う
通常車載スペースによる制約を受けるエンジンだが、吸気や排気のレイアアウトをエンジンの効率を優先して設計している ベルト類の取り回しもプーリーとの接触する面積を広くすることで、ベルトのテンションを下げ、フリクションを低減している

次世代ディーゼルエンジン「マツダ SKY-D」
 ディーゼルエンジンのSKY-Dは、低燃費・高出力と低エミッションを両立。機械抵抗をガソリンエンジン並みに低減すると共に、シリンダー内の圧力や温度、燃焼室形状、燃料噴射率を最適化することで、熱効率が最も良いタイミングで燃焼を始めさせる。具体的には、直噴ピエゾインジェクター、2ステージターボチャージャー等の技術を採用することで、現行2.2Lエンジン比で燃費を約20%改善。アテンザクラスの車両に搭載した場合で、現行デミオ並みの低燃費を実現するとしている。

マツダ SKY-D 効率のよいタイミングでの点火を実現する直噴ピエゾインジェクター
状況に応じて大きいタービンと小さいタービンを使い分ける2ステージターボ 2つのタービンを切り替えるバルブが見える

次世代オートマチックトランスミッション「マツダ SKY-Drive」
 高効率オートマチックトランスミッションのSKY-Driveは、従来型に比べ、燃費性能とダイレクト感を大幅に向上すると言う。機械抵抗を大幅に低減したほか、トルクコンバーターやクラッチの滑りを最小限に減らし、ロックアップ領域を最大化することで、約5%の燃費改善を実現。さらに、作動油量・油圧制御の最適化で、素早い変速応答性と、デュアルクラッチトランスミッション並みのダイレクト感を実現したとしている。

マツダ SKY-Drive 2リッターのSKY-Gエンジンに組み合わされるSKY-Drive。油量を減らすことで6速ATながら非常にコンパクトになっている
2.2リッターのSKY-Dエンジンと組み合わされたSKY-Drive。SKY-Gに組み合わされたタイプよりも1サイズ大きい

コンセプトカー「マツダ 清(きよら)」
 SKY-G 1.3エンジンと6速ATのSKY-Driveを組み合わせた清は、環境性能と走りを両立させたコンセプトカー。ボディーは100kgの軽量化を達成し、さらにアイドリングストップシステムの「i-stop」や、減速時のエネルギーを回生してバッテリーを充電するシステム、コンパクトで空力性能に優れたボディーなどにより、32km/Lという超低燃費(10・15モード燃費)を実現するとしている。

マツダ 清は、清流の水の流れをイメージしてデザインされたと言う。モノコック+フレーム構造でボディー剛性を確保することで、外板パネルを軽量な素材にし、100kgの軽量化を実現する
清流を表す「清」の文字がリアバンパーに刻まれる 一見普通のアルミホイールだが、実は肉抜きされたホイールの上にカバーをかぶせたもの。これも軽量化のためだ
足元までガラスに覆われたドア。内側を通るフレームがサイドインパクトビームの約割を担う サイドウィンカーはガラス越しに見えるデザイン サイドミラーの代わりに小型カメラが後方視界を確保する
全面ガラスで覆われたルーフ。その内側にフレーム構造を見ることができる ルーフに彫られた溝は、まさに川のように雨水を後部の一カ所に集める ルーフで集められた雨水は、荷室を貫通するフレームの中を通って車内に入る。このフレームには浄水器が収められていると言う
リアゲートを開けると中央に上下をつなぐフレームが見える。単なる水路ではなく、フレームとしての約割を担っている インパネも流れを感じさせるデザインだ
メーターはタッチパネルで自由に表示が変えられるものをイメージしたと言う ナビのインフォメーションなどはフロントウインドーに写し込む ドアの内側に設けられた操作パネルもタッチパネル式。オーディオ類の操作パネルだ
薄型のシート。後席はフレームに布を張ったハンモックの様な構造になっている 室内にあるボトルは、ルーフで集められた雨水が浄化されて飲み水として貯まるのだと言う アクセルとブレーキのペダルも流れを感じさせる斬新なデザインだ

 このほかにも、現在すでに実現している技術の展示として、水素ロータリーエンジンをジェネレータと組み合わせて発電のみに使用し、独自技術を採用したモーターを駆動して走行する、シリーズ・ハイブリッド方式の「プレマシー ハイドロジェンRE ハイブリッド」や、MZR1.3Lエンジン+CVTのカットモデル、MZR2.0L DISI i-stopエンジンのカットモデルなどが展示されると言う。

(編集部:瀬戸 学)
2009年 9月 29日