米Google、Android用カーナビソフトを公開
ストリートビューも表示可能。当初は米国向け

Google Maps Navigationの3Dビュー画面

2009年10月28日(現地時間)公開



 米Googleは10月28日(現地時間)、携帯電話用カーナビソフト「Google Maps Navigation (Beta) for Android 2.0」を公開した。

 同社が推進する携帯電話用OS「Android 2.0」に対応したカーナビソフト。音声ガイド、音声操作、自動リルート、ルート周辺のガソリンスタンドや駐車場、レストランなどのレイヤー表示といった、カーナビとしては一般的な機能を備える。

3Dビュー画面複数のルート候補を表示ルート上のレストランやガソリンスタンドなどの施設を表示

 このソフトの最大の特徴は、地図データに同社の無料オンライン地図サービス「Google Maps」を利用していること。航空写真の表示や、ストリートビュー(人の目の高さから撮影した町並みの映像)といったGoogle Mapsならではの表示モードを備えるうえ、ルートを俯瞰した3Dビューが地図、航空写真の両モードで追加されている。もちろん通信圏内なら、Googleが更新し続けている最新の地図データを利用できる。

 交通情報の表示も可能で、この情報もインターネットから通信で入手する。

航空写真も俯瞰表示できる
Google Mapsならではのストリートビューも表示できる
交通情報。2D、3D、航空写真で表示できる

 目的地の検索もGoogleらしく、検索窓に検索したい語句を入力するだけとシンプルで、音声による入力も可能となっている。検索には正確な住所を入力する必要はなく、ランドマークや社名、「タイ料理レストラン」「ガソリンスタンド」といったあいまいな語句でも検索できる。

 Google Maps Navigationのダウンロードと地図サービスの利用は、Google Mapsと同じく無料。

音声による検索ルートガイド
目的地の検索結果。ここからナビゲーションを始めることもできるし、目的地に電話したり、ストリートビューで外観を確認したりできるよく使う目的地はショートカットとしてHome画面のデスクトップに置けるAndroid携帯電話のステータスを表示する通知パネルにも、ナビゲーション情報が表示される

 ただし、当初は米国のみのサービスとなる。また現在、Android 2.0を搭載した携帯電話は、11月6日に米国で発売される「Droid」のみ。したがって今のところGoogle Maps Navigationを使えるのは、米国内のDroidユーザーのみとなっている。

「カー・ドック・モード」。車載ドックと接続すれば、カーナビとして使いやすいインターフェイスになるAndroid 2.0を搭載した「Droid」。Motrola製で、キャリアはVerizon

 

(編集部:田中真一郎)
2009年 10月 29日