ホンダ、プレミアムスポーツ「シビック TYPE R EURO」
英国生産の逆輸入モデル。2010台の限定販売

シビック TYPE R EURO

2009年11月5日発売
298万円



生産は、英国のホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッドで行われる

 本田技研工業は、2010台の台数限定で「シビック TYPE R EURO」を11月5日から発売した。価格は298万円。

 シビック TYPE R EUROは、軽量化と高剛性化の両立とともに、専用のサスペンションや18インチタイヤの採用などにより、高い動力性能を達成したというモデル。生産は、英国のホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッドで行われ、日本に輸出されるモデルとしては、2001年以来2度目となる。

 車両サイズは4270×1785×1445mm(全長×全幅×全高)で、車重は1320kg。ホイールベースは2635mm。ABS、TCS(トラクション・コントロール・システム)に加え、旋回時の横すべり抑制機能を制御し、車両を安定化させるVSA(車両挙動安定化制御システム)や、タイヤ空気圧の低下を警告する「タイヤ空気圧警報システム」を標準装備する。

シビック TYPE R EUROの三面図
シビック TYPE R EUROのVTECの切り替え回転数は5400rpmに設定された。同時に吸排気系もチューニングされ、より低い回転からVTECの高速バルブタイミングのトルク効果を発揮することにより、気持ちよいアクセルレスポンスを獲得したと言う。エキゾーストマニホールドは専用設計の等長4-1集合

 2.0リッターDOHC i-VTECエンジンは、圧縮比の設定や、ポート表面を滑らかに仕上げるNSX製法へッドポート処理による吸排気抵抗の低減、吸排気系やバルブタイミングの最適化を図った。また、出力とレスポンスの両立を実現するDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用するほか、専用のインテークマニホールドにより高回転、高出力とともに実用域のトルクも向上させている。最高出力は148kW(201PS)/7800rpm、最大トルクは193Nm(19.7kgm)/5600rpm。組み合わせられるトランスミッションは6速MTのみ。10・15モード燃費は11.6km/h。

 エクステリアにはメッシュグリル、エアロガーニッシュ、カラードテールゲートスポイラーなど専用エアロパーツを装備するほか、大型エンジンアンダーカバーやフロアアンダーカバー、サスペンションビームカバーなどを採用し、フロア下全体の整流による空力効果の向上を果たした。TYPE Rの証しである赤いHondaエンブレムと、専用「CIVIC TYPE R EURO」エンブレムを装着する。ホイールは18インチ(18×7.5J)を採用し、タイヤサイズは前後とも225/40 R18。サスペンションはSACHS製を採用する。

 ボディーカラーは、ミラノレッド、アラバスターシルバー・メタリック、チャンピオンシップホワイトの全3色。インテリアカラーはブラック/レッドの1色のみ。ホイールカラーはブレードシルバー・メタリック、チャンピオンシップホワイトの全2色。

ボディーカラーはミラノレッド、アラバスターシルバー・メタリック、チャンピオンシップホワイトの全3色
18インチ(18×7.5J)ホイールはブレードシルバー・メタリック、チャンピオンシップホワイトの全2色ダンパー減衰特性のイメージ

 インテリアは、専用の3本スポーク小径本革巻ステアリングホイールやアルミ製の球形シフトノブ、表皮にアルカンターラを使ったHonda R specシートなどの装備により、クルマと一体感のある走りを実現したとしている。エンジン回転数に応じて段階的にランプの点灯表示を行う専用メーターパネル「i-VTEC/REVインジケーター」を装備するほか、シリアルナンバー入りのアルミ製エンブレムもつく。そのほか、左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンや、USB/AUXジャックを装備するAM/FMチューナー付CDプレーヤー(車速連動ボリュームコントロール機能)や、キーレスエントリーシステムといった快適装備も付く。

インテリアはブラック基調とし、随所にTYPE Rの象徴である赤を配置した。スピードメーターは上段に、タコメーターなどは下段に分けられている専用シートのHonda R specシートタコメーター。レブリミットは8000rpm

(編集部:小林 隆)
2009年 11月 5日