日産、「スクラッチシールド」のライセンスをNTTドコモに供与
携帯電話用として

2009年11月10日発表



 日産自動車は11月10日、塗装技術「スクラッチシールド」の特許実施権をエヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)に許諾すると発表した。同技術は、NTTドコモの携帯電話で採用される見通し。

 スクラッチシールドは、東京大学およびアドバンスト・ソフトマテリアルズと共同で開発したもので、細かい擦り傷程度であれば時間の経過により復元するとともに、従来の塗装よりも傷がつきにくいという特長をもつ。

 今回、NTTドコモにライセンスするスクラッチシールドは、既存のものをさらに応用し、塗装がはがれにくく、かつ表面の美しさが長持ちするのだと言う。

 日産では、このような知的財産を異業種にライセンスする活動を行っており、そこで得た収入を技術開発に投資することで、自社の技術開発力をさらに高めていくとしている。

(編集部:小林 隆)
2009年 11月 10日