フォルクスワーゲン「ポロ」、欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞
「iQ」との接戦を制し、17年ぶり2度目の受賞

2009年11月30日(現地時間)



 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは12月1日、「ポロ」が欧州カー・オブ・ザ・イヤー2010を受賞したと発表した。

 欧州カー・オブ・ザ・イヤーは、1964年に始まり、毎年開催されている賞。前年の9月から今年の8月までの12カ月間に発表され、欧州の5つ以上の国で、年間5000台以上販売される見込みの乗用車から、優秀な製品を選定する。審査員は23カ国59人のモータージャーナリストで、自動車市場の大きさによって国ごとの審査員の人数が決められている。

 選定方法は、まず、対象となる車種から最終投票の候補となる7車種を投票で選定。最終投票では、10点を最高として7車種に配点する。

 今回は33車種が対象となる中、シトロエン C3ピカソ、メルセデス・ベンツ Eクラス、オペル/ヴォクスホール アストラ、プジョー 3008、シュコダ イェティ、トヨタiQ、フォルクスワーゲン ポロの7車種が最終投票にノミネートされ、ポロが347ポイントを獲得してイヤー・カーとなった。

 第2位はトヨタiQで、ポロとはわずか10ポイント差だった。第3位はオペル/ヴォクスホール アストラで、221ポイントを獲得した。ポロには59人の審査員全員が得点を与え、iQは58人から得点を獲得。最高得点の10点を与えた審査員は、ポロが3人なのに対し、iQは6人となっている。

 ちなみにフォルクスワーゲンブランドの車が欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、これまでに1992年の3代目ゴルフのみ。ポロが2台目の受賞車となる。

 ポロは、Bセグメントに属するコンパクトカーで、5代目。2009年3月のジュネーブ・モーターショーで発表され、日本でも10月に発売された。日本には今のところ、1.4リッター直列4気筒DOHCエンジンに、7速デュアルクラッチATを組み合わせた5ドアモデルのみ導入されているが、欧州では1.2リッターターボ、1.6リッターディーゼル、3ドアなどのバリエーションがある。

(編集部:田中真一郎)
2009年 12月 1日