新型アウディA8は「グーグル・カー」
車載機器とグーグルのサービスを統合、グーグル・アースも利用可能に

新型A8

2009年12月16日(現地時間)



A8のMMIナビゲーションプラスのディスプレイ。グーグル・アースの画面にルートガイドが表示されている

 独アウディAGは12月16日(現地時間)、11月に発表したフラッグシップセダン新型「A8」のインフォテインメント・システムに、米グーグルのサービスが統合されていると発表した。

 新型A8は「MMI(マルチメディアインターフェイス)ナビゲーションプラス」と呼ぶ車載情報機器を搭載し、タッチパネル付き8インチディスプレイと専用のMMIコントローラーを備える。

 MMIナビゲーションプラスにはオプションでGPRS/EDGEによる無線通信機能を装備できるほか、さらにユーザーが持っている携帯電話をBluetooth接続することもでき、これらによりインターネットアクセスが可能になる。2010年半ばにはより高速なUMTSによる通信機能も用意される。

 これらの無線通信機能は、ユーザーがすでに持っているSIMカードや料金プランで利用でき、新たに契約する必要はない。

 乗員はMMIからグーグルの検索機能を使い、「デリカテッセン」や「靴屋」といったフリーワードで目的地の情報を得て、カーナビの目的地に設定できる。

 また、グーグルのオンライン地図サービス「グーグル・マップ」も利用できるほか、UTMS利用時は「グーグル・アース」による3Dマップも使える。これらはA8に搭載されている地図情報と統合され、オンラインでもオフラインでもコンテンツをシームレスに利用できる。

 なおこのシステムはグーグルとアウディのコラボレーションによるものとしている。またこのサービスが利用できるのは「限られた市場」で、としている。

(編集部:田中真一郎)
2009年 12月 17日