小林可夢偉、2010年はザウバーでF1参戦

小林可夢偉選手

2009年2月17日発表



 トヨタF1チームは12月17日、トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)ドライバーの小林可夢偉選手が、BMWザウバーF1チームからF1に参戦すると発表した。

 小林選手は1986年生まれ。カートを経て、TDPドライバーとなり、フォーミュラ・ルノーやGP2アジアシリーズで日本人として初めてチャンピオンとなった。2008年からトヨタF1チームのサードドライバーとなり、2009年の第16戦、第17戦にグロック選手に代わって参戦。アグレッシブな走りを見せ、それぞれ9位、6位の成績も得た。

 BMWザウバーF1チームのペーター・ザウバー オーナーは「今シーズン最後の2戦において、自分の才能を証明する思いがけないチャンスを得た彼は、それを確実に活かして見せた。特に最終戦アブダビGPでは、彼が単に速く、アグレッシブなドライバーと言うだけでなく、戦略を着実に遂行する能力もあるということを示した」と小林選手を評価、「彼が非常に大きな可能性を秘めており、我がチームに多くをもたらすことができると確信している」と期待を述べている。

 小林選手は「正ドライバーとしてフル参戦する夢がついに叶った」と喜びを表し、「ベストを尽くして戦うつもりだ。日本人の代表として、F1に参加し続けられることを誇りに思う」と意気込みを見せる。

 BMWザウバーF1チームは、7月のBMWの撤退表明後、紆余曲折の末にチーム創設者のザウバー氏がチームを買い取り、撤退するトヨタの代わりに2010年のF1に出場することが認められている。エンジンはフェラーリを使用する。

(編集部:田中真一郎)
2009年 12月 17日