デンソー、省燃費スパークプラグ「Two Tops」
ニッケルスパークプラグとの比較では燃費が1.2%、トルクが1.1%向上

省燃費スパークプラグTwo Tops

2010年1月6日発売
840円/本、998円/本



 デンソーは、省燃費型ニッケルスパークプラグ「Two Tops(ツー・トップス)」を2010年1月6日に発売する。5種類ラインアップし、価格は840円/本、998円/本。

 スパークプラグは、一般的に電極が細いほど消炎作用(スパークプラグの電極間で発生した火種が混合気を燃やしながら成長する際、火種が電極に触れるとその熱が奪われ、着火性能を損なう現象)が抑制されて着火性能が高くなり、燃費やトルクが向上すると言う。

 そのため、高性能スパークプラグにはイリジウムや白金が使われているが、イリジウムや白金は貴金属のため、従来のニッケルスパークプラグとイリジウムや白金スパークプラグでは価格に大きな開きがあった。

 そこで性能、価格の両面において、従来のニッケル・スパークプラグとイリジウム・白金スパークプラグの中間に位置するプラグとして開発されたのがTwo Topsで、燃費とエコをリーズナブルな価格で実現したとしている。

 Two Topsは、火花を受ける接地電極に凸形状を採用したもので、火花を発する中心電極の凸形状とあわせ、両凸(TwoTops)構造。2つの電極には、新たに開発したニッケル合金を採用する。これにより、従来のニッケル・スパークプラグに比べ、中心電極の直径を40%細くでき、消炎作用を抑制して着火性能を高めていると言う。

 同社のニッケルスパークプラグとの比較では、燃費を1.2%、トルクを1.1%それぞれ向上させながらも、CO2排出量を0.8%低減させることを可能にしたと言う。

(椿山和雄)
2009年 12月 24日