パナソニック、高容量の汎用リチウムイオン電池を開発
EVにも利用可能

2009年12月25日発表



 パナソニックは12月25日、容量を従来より約20~30%高めた汎用リチウムイオン電池を開発したと発表した。

 開発したのは「18650」サイズと呼ばれる、18×65mm(直径×高さ)の円筒形の汎用リチウムイオン電池。このサイズはノートパソコンのバッテリーなど、リチウムイオン電池ではもっとも広く使われている。多数製造されているのでコストを削減でき、18650サイズのリチウムイオン電池を多数たばねたものをバッテリーとしている電気自動車があるほか、パナソニックも18650サイズのリチウムイオン電池を多数たばねて、出力と容量を高めたモジュールを発表している。

 開発した電池は2種類。1つは、正極のニッケル系素材を改良し、容量を約20%高めた3.4Ahとしたもの。2011年度に量産する予定。

 もう1つはニッケル系正極に、シリコン系合金の負極を組み合わせ、容量を約30%高めた4.0Ahとしたもの。こちらは2012年度に量産する予定としている。

 同社はこれらの新型電池をモジュール化することで、より高エネルギーの蓄電装置とする。

(編集部:田中真一郎)
2009年 12月 25日