トヨタ、デリーオートエキスポにコンセプトモデル「Etios」を参考出品
「ワンクラス上級」をテーマにしたファミリー向け小型車

「Etiosコンセプト」のハッチバック

2010年1月5日~11日



「Etiosコンセプト」のセダン

 トヨタ自動車は、1月5日、インド・ニューデリーで同日に開幕した「10th Auto Expo in Delhi」(デリーオートエキスポ)に、インド向け専用に開発した小型車「Etios」のコンセプトモデルを参考出品した。

  Etiosは、インド市場のファミリーユーザーをターゲットに「ワンクラス上級」をテーマに新たに開発した小型車で、デリーオートエキスポでは、新開発の1.5リッターガソリンエンジンを搭載したセダンタイプと、新開発1.2リッターガソリンエンジンを搭載したハッチバックタイプの2タイプを出展。先進的なスタイルと広い室内、収納スペースの豊富さなどを追求するとともに、軽快な走りと低燃費の両立を目指し、また、部品の現地調達の徹底などにより、低価格での提供を目指しているとしている。

Etiosコンセプトモデルのインテリア

 Etiosの開発を担当したチーフエンジニアの則武義典氏は「インド市場及びお客様の声を聞くために、インドのさまざまな都市を訪問した。4年に渡り、2000人以上のエンジニアが開発に関わり、それぞれが妥協することなく最善を尽くしてきた。Etiosがインドのお客様に“持つ喜び”と“より豊かな生活”の一助となると確信している」とあいさつで述べている。

 インドにおけるトヨタの車両生産・販売会社であるトヨタ・キルロスカ・モーターは、Etiosの生産工場として、新たに第2工場を建設中であり、2010年末より生産を開始し、順次販売するとしている。年間販売目標台数は7万台で、インド国内への導入を皮切りに、他の国・地域への輸出も今後検討していくと言う。

(瀬戸 学)
2010年 1月 5日