警察庁、2009年の交通事故死者数を発表 57年ぶりに4000人台となる4914人 |
2010年1月2日発表
警察庁は1月2日、2009年の交通事故死者数を発表した。交通事故死者数は、交通事故発生後24時間以内に亡くなった人数で、24時間を超えて亡くなった人は含まれない。
この発表によると、2009年は1952年以来の4000人台となる4914人。過去最悪であった1970年(1万6765人)の1/3以下となった2008年(5155人)より、241人減少した。
警察庁長官は交通事故死者数の減少要因として、「シートベルト着用者率の向上、事故直前の車両速度の低下、悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少」を挙げているものの、「交通事故死者数の約半数を65歳以上の高齢者が占めていること、飲酒運転などの悪質違反による事故があること」などから、交通事故情勢は依然として厳しいものがあるとしている。
2010年については、高速自動車国道等における車間距離保持義務違反に対する取り締まりを強化するほか、高齢運転者に対する安全運転支援策の一層の充実を図り、交通事故死者を1人でも減らすため、総合的な交通事故防止対策を進めていくと言う。
(編集部:谷川 潔)
2010年 1月 5日