経産省・国交省、少数輸入車もエコカー補助金の対象に
PHP制度による輸入車は、生産国の公式燃費値で評価

2010年1月19日適用



 経済産業省と国土交通省は1月19日、簡易な輸入の承認制度であるPHP制度(Preferential Handling Procedure:輸入自動車特別取扱制度)によって輸入された自動車も、エコカー補助金の対象とすることを発表し、同日より適用を開始した。

 PHP制度とは、日本への輸入台数が年間2000台以下の自動車に適用される、簡素化・迅速化された安全・環境基準にかかわる認証制度で、1986年に米国からの要請により設けられたもの。PHP制度ではその簡素化のため、エコカー補助金の判断基準となる日本での形式指定制度による公式燃費値等を測定しておらず、これまでエコカー補助金の対象とされていなかった。

 今回の変更により、PHP制度による輸入車であっても、要件を満たすことで、エコカー補助金の対象となる。燃費値については、生産国における公式燃費値を審査基準とし、排ガスについては、従来から輸入時に行っていた計測の結果を用いた審査とする。

(瀬戸 学)
2010年 1月 20日