日産、欧州でコンパクトクロスオーバー「ジューク」公開 新開発直噴ターボ搭載。日本では初夏発売 |
欧州日産自動車は2月10日(現地時間)、仏パリ郊外のムードンで、新型コンパクトクロスオーバー「ジューク」を発表した。欧州では10月、日本では初夏に発売される。欧州向けは英国サンダーランド工場、日本・米国向けは追浜工場で生産される。
「ジューク」は、2009年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー「カザーナ」をベースとしたクロスオーバーカー。公開された画像では、2ボックス5ドアボディのみとなっている。
同社は、スポーツカーの性能とSUVの力強さを兼ね備えたモデルとしており、エクステリアはウエストラインから上でスポーツカーの流麗さと軽快さ、下は張り出したフェンダーや大径タイヤなどでSUVらしい力強さを表現したと言う。
またインテリアは、センターコンソールをバイクの燃料タンクのようなデザインとして、走りの楽しさを表現。センタークラスターには空調、燃費などの車両情報や走行情報を表示するディスプレイを、カーナビのディスプレイと別に備える。
欧州仕様で用意されるパワーユニットは、1.5リッターディーゼルエンジンの「K9K」、1.6リッター自然吸気ガソリンエンジンの「HR16DE」、1.6リッター直噴ターボエンジンの「MR16DDT」。
MR16DDTは新開発の直噴ターボエンジンで、燃費とトルクを両立したと言う。HR16DEは、デュアルインジェクターを採用したほか、副変速機付きCVTと組み合わせることで、燃費向上を図った。
駆動方式は2WD。MR16DDT搭載車のみ4WDモデルも用意するが、4WDシステムには新開発のALL MODE 4x4-i(トルクベクトル付)を採用。走行状況に応じて前後輪と後輪左右のトルク配分を最適化する仕組みを備える。
さらに、「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の3種類のドライブモードを備える。
同社ではジュークのスペシャルWebサイトを開設するほか、ジュークの披露イベントを実況したTwitterアカウントで、開発秘話などのジュークの情報をつぶやく。
センターコンソールがスポーツバイクのタンクのような形状。下段中はシフトノブがMT、その右はATとなっている |
(編集部:田中真一郎)
2010年 2月 12日