ポルシェ、新型「カイエン」をジュネーブショーで公開 ハイブリッドモデルの「カイエンS ハイブリッド」もラインアップ |
ポルシェ ジャパンは、スイスで開催される「第80回 ジュネーブ国際自動車ショー(80th International Motor Show)」(プレスデー:3月2日、3日、一般公開日:3月4日~14日)でワールドプレミアとなるSUV、新型「カイエン」の予約受付を3月5日より開始する。予約を受け付けるのは、「カイエン」「カイエンS」「カイエン ターボ」の3モデルで、同じく世界初公開となる「カイエンS ハイブリッド」については未定。
モデルと価格一覧などは下記のとおり。
モデル | エンジン (最高出力、最大トルク) | 変速機 | 駆動方式 | 燃費 (本国仕様、L/100km) | ステアリング位置 | 価格 |
カイエン | V型6気筒3.6リッター (220kW[300PS]/6300rpm、 400Nm/3000rpm) | 6速MT | 4WD | 11.2 | 右 | 748万円 |
8速AT | 9.9 | 右 | 795万円 | |||
カイエンS | V型8気筒 4.8リッター (294kW[400PS]/6500rpm、 500Nm/3500rpm) | 10.5 | 左/右 | 1030万円 | ||
カイエン ターボ | V型8気筒 4.8リッターターボ (368kW[500PS]/6000rpm、 700Nm/2250-4500rpm) | 11.5 | 左/右 | 1538万円 |
カイエン ターボ | ||
カイエンS ハイブリッドとハイブリットシステム図 | ||
インテリア |
新型カイエンでは、すべてのモデルで燃費が改善されており、先代モデルと比較して最大23%向上していると言う。これは、ワイドレシオ化された8速ATのティプトロニックS、オートスタート/ストップ機構、エネルギー回生システム、可変エンジンカットオフなどの機能が貢献しており、インテリジェント軽量構造を採用したことで、高効率でハイパフォーマンスを実現したとする。
ボディーサイズは、4846×1939×1702~1705mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2895mm。全長で48mm長くなり、ホイールベースも40mm延長された結果、室内空間も拡大し、多様な使いやすさを向上していると言う。
カイエンS ハイブリッドでは、最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm/3000-5250rpmのV型6気筒スーパーチャージャー付きエンジンに、34kWのモーターを組み合わせ、システム出力で279kW(380PS)を実現。エンジンとモーターは、セパレータークラッチにより接続され、エンジンのみでの走行も、またモーターのみでの走行もできる。
モーターのみでの走行は、数kmであれば60km/hまで可能。156km/hまでの速度域でアクセルをOFFにするとエンジンを駆動系から切り離す「セーリングモード」では、エンジンフリクションやエンジンブレーキの影響がなくなることから、大幅な燃費の向上を図れるとする。
燃費性能は本国仕様で、8.2L/100km、CO2排出量は193g/km。このCO2排出量は、ポルシェの全ラインアップ中で最も低い数値になると言う。
(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 25日