フォルクスワーゲン、クロスオーバーモデル「クロスゴルフ」ジュネーブに出展
トゥアレグ、クロスポロ、ポロGTIなどニューモデル多数

クロスゴルフ



 独フォルクスワーゲンは、ゴルフのクロスオーバーモデル「クロスゴルフ」などを、3月2日(現地時間)から開幕するジュネーブ・モーターショーに出展する。

クロスゴルフ
 クロスゴルフは、ゴルフのハイトワゴンモデルである「ゴルフプラス」をベースとしたクロスオーバーモデル。アンダーガード風のパーツなどをエクステリアに付加して、SUV風に仕立てた。駆動方式は2WD(FF)だが、最低地上高は20mm上がっている。

 パワーユニットは、1.4リッター直列4気筒エンジンに機械式スーパーチャージャーとターボチャージャーを付け最高出力118kW(160PS)、最大トルク240Nmを発生する「1.4TSI」を筆頭に、3種類のガソリンエンジンと、1.6リッター、77kW(105PS)と2リッター、103kW(140PS)のディーゼルターボエンジン2種を用意する。

 組み合わせるトランスミッションは6速MTと7速デュアルクラッチトランスミッション(DSG)で、2リッターのディーゼルのみ6速DSGとなる。

 

トゥアレグ
 同社の大型SUV「トゥアレグ」の新型は、W型10気筒エンジンやV型12気筒エンジンを廃し、V型6気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルや、V型6気筒ディーゼルターボにダウンサイジングが図られた。重量はベースモデルで208kg軽くなり、空力の改善やアイドリングストップ機構と合わせ、環境性能に配慮したモデルとなった。

 ハイブリッドモデルは、スーパーチャージャー付きの3リッターV型6気筒直噴ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたもの。エンジンとモーターの合計で279kW(380PS)を発生する。モーターはエンジンとトランスミッションの間に置かれる。エンジンとモーターの間にはクラッチがあり、クラッチを切り離せばモーターのみでの走行ができる。ハイブリッドモデルは、多くの地域でこれまでのV型8気筒エンジン搭載車に代わるモデルとなる。

 このほか3.6リッターV型6気筒直噴ガソリンエンジン(206kW/[280PS]、360Nm)や3リッターV型6気筒ディーゼルターボ(176kW/[240PS]、550Nm)、4.2リッターV型8気筒ディーゼルターボ(250kW/[340PS]、800Nm)が用意され、すべて8速ATと組み合わせる。

 

クロスポロ
 「クロスポロ」は、ポロをベースとしたクロスオーバーモデル。クロスゴルフ同様、駆動方式は2WD(FF)のまま、最低地上高を15mm上げ、SUV風エクステリアパーツや17インチホイールを装備した。

 パワーユニットはガソリンエンジンが1.2リッター(51kW/[70PS])、1.4リッター(63kW/[85PS])、1.2リッターターボ(77kW/[105PS])の3種。ディーゼルは1.6リッター直噴ターボ1種だが、55kW/[75PS]、66kW/[90PS]、77kW/[105PS]と出力が異なる3つのモデルが用意される。1.2リッターターボと1.4リッターには7速DSGが用意される。

 ドイツで5月にデリバリーが開始され、その後すぐヨーロッパの各地域と日本で発表される予定。

 

ポロGTI
 ポロのホットモデル「ポロGTI」は、1.4リッターのツインチャージャーエンジンを搭載する。最高出力は132kW/[180PS]で、7速DSGと組み合わされる。電子制御デフロックシステム「XDS」などを備え、1194kgの車体を静止状態から100km/hまで6.9秒で引っ張る。最高速度は229km/h。

 3ドアと5ドアが用意され、専用バンパー、グリル、スポイラー、バイキセノンヘッドライト、LEDデイタイムランニングライトなどを備える。インテリアもGTIらしく赤いステッチと、チェックパターンのシートが装備される。

(編集部:田中真一郎)
2010年 2月 26日