日産、新型グローバルコンパクトカー「マイクラ」
日本名「マーチ」をジュネーブショーで初披露

新型グローバルコンパクトカー「マイクラ」

2010年3月2日発表



 日産自動車は3月2日、2010年秋に欧州で発売予定の新型グローバルコンパクトカー「マイクラ」を、スイスで開催中の「第80回 ジュネーブ国際自動車ショー(80th International Motor Show)」(プレスデー:3月2日、3日、一般公開日:3月4日~14日)で公開した。

 4代目となる新型マイクラ(日本名:マーチ)は、パワートレインに新開発の1.2リッター3気筒エンジン(HR12DE)を搭載するとともに、空力性能と軽量化を追求したことで、燃費性能向上とCO2排出量の削減に成功したと言い、欧州での使用環境にあった操縦性と高速安定性を備えたとしている。2011年にはアイドリングストップ機構とスーパーチャージャーを備えた1.2リッター3気筒直噴ガソリンエンジン(HR12DDR)を投入する予定で、CO2排出量は95g/kmを達成すると言う。

 組み合わせるトランスミッションは5速MTと、副変速機を備えた小型軽量の新世代XTRONIC CVT。

 エクステリアは、マイクラのアイデンティティであるアーチ型サイドウインドーを踏襲し、タイヤを四隅に配置した踏ん張り感を強調したプロポーションとした。また、上下一体感のあるフロントグリル、視界のよさを確保するウエストライン、車両感覚をつかみやすいフロントフェンダーを採用することで、使い勝手も考慮したデザインにしたと言う。

 インテリアは、円形をモチーフにしたセンタークラスターやインストルメントパネルなどを採用し、ユニークなものとした。室内空間については広々した室内を実現したと言う。

 マイクラは3月下旬にタイでの発表を控えており、その後、世界160の国と地域で販売される予定。欧州向けのモデルはインドで建設中の新工場で生産され、タイ、中国、メキシコの工場でも生産を行う予定としている。

(編集部:小林 隆)
2010年 3月 3日