マセラティ、日本法人を設立し2011年からインポーター業務を開始 |
左からコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのマセラティ プランドダイレクター 平野徹氏、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド取締役、クレイグ ジョイナー氏、マセラティS.p.A.のアジアパシフィック代表のシモーネ ニコライ氏、マセラティ ジャパン代表取締役社長のファブリッツィオ カッツォーリ氏 |
マセラティ ジャパンとコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは5月11日、マセラティ車のインポーター権をマセラティ ジャパンに移管すると発表した。新しい体制は2011年1月1日からとなり、現在の販売ネットワークはそのまま継続する。
現在のインポーターであるコーンズはディーラーとなり、引き続きマセラティ車の新車販売、アフターセールス、中古車販売等を行う。また、マセラティ ジャパンの設立にあたり、コーンズから数名のスタッフが移籍していると言う。
マセラティの日本法人によるインポーター業務については2007年ごろから検討が始められ、マセラティ ジャパンはマセラティS.p.A.の完全子会社として2010年4月5日に設立された。代表取締役社長には日本統轄マネージャーだったファブリッツィオ カッツォーリ氏が就任した。
今回の移管について、輸入代理店業務を終了するコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの取締役、クレイグ・ジョイナー氏は「世界の自動車産業の中では、マニュファクチャラーが直接、自らの総代理店を置くのは自然」とし、「お客様が望む最高レベルのおもてなしの心を提供できる、日本の卓越したリテールディーラーになる」と今後を語った。
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド取締役、クレイグ・ジョイナー氏 | マセラティS.p.A.のアジアパシフィック代表のシモーネ・ニコライ氏 | マセラティ ジャパン代表取締役社長のファブリッツィオ・カッツォーリ氏 |
会場に展示された4シーターコンバーチブルの「グランカブリオ」 |
マセラティS.p.A.のアジアパシフィック代表のシモーネ・ニコライ氏は「戦略的に主要な市場に子会社を置く、マセラティ車のグローバル戦略の一貫」と今回のインポーター移管の理由を説明、「今後マセラティ ジャパンは日本市場のメインパートナーであるコーンズと移管プロセスがスムースかつ効率的に進むように連携し、ディーラーやお客様に影響のないよう最善を尽くす」とした。
また、シモーネ・ニコライ氏は日本の輸入高級車市場でのシェアを現在の7.3%から10%へ伸ばし、世界でも3~4番目のマセラティ販売国にしたいとした。
マセラティ ジャパンの代表取締役社長に就任したファブリッツィオ カッツォーリ氏は「マセラティ ジャパンは日本のお客様にご満足いただけるよう、高品質でハイパフォーマンスの車、サービスを提供できるよう最善の努力を続けていく」と宣言、「マセラティ車の特徴は引き続き日本のみなさまに愛されるはずだと信じて、魅力をさらに引き出すべく、会社一丸となってがんばっていく」と述べ、コーンズや代理店などに今までの協力の感謝を述べた。
(正田拓也)
2010年 5月 11日