アルパインは5月11日、国内最大画面の8型液晶（800×480ピクセル）画面をもつオーディオ一体型カーナビ「ビッグX（エックス）X088（エックス ゼロハチハチ）」と、11車種専用の取付キットを6月中旬から発売する。価格はオープンプライスで、装着には本体と車種専用取付キットの購入が必要。取付可能な車種および取付キットの価格は次のとおり。

　従来の市販カーナビは、共通規格サイズである2DINの空洞部分に合わせて製品開発を行っており、画面サイズは7型の液晶画面が限界とされていた。

　しかし「ビッグX X088」では、今回設定した11車種1台1台を調査し、インダッシュパネルの着脱可能部分をはじめ、専用金具、配線部品など十数点を車種専用に開発。カーナビ周辺のパネル部から設計することで、本体画面の装着スペースを広く確保することができ、これによりモニターサイズは従来の7型サイズの1.43倍にあたる、市販用オーディオ一体型カーナビとして世界最大画面の8型サイズを装備する。

　画面サイズが大きくなったことでタッチパネルのアイコンや表示文字も1.43倍になり、操作性が向上したと言う。モニターには発色のよい最新のホワイトLEDバックライト液晶を採用し、視認性の高いものとした。

　取り付けキットはパネル部分を各車種と同一の素材や色、デザインに仕上げ、装着した際の内装との違和感をなくし、後付け感の少ない装着感を実現したとしている。今回選定された11車種は、自動車市場において人気のモデルを選定しており、今後も要望に合わせて車種の拡大を図ると言う。

プリウス用（KTX-X088-PR）	アルファード/ヴェルファイア用（KTX-X088-AV）	エスティマ用（KTX-X088-ES1）
ノア/ヴォクシー用（KTX-X088-NV2）	ステップワゴン用（KTX-X088-ST）

　車種専用機能として11車種専用の音響データを格納し、車種名を選ぶだけでスピーカーの種類や位置、数、大きさと、各スピーカーと運転席との距離を測定し、直接音が等距離に聴こえるように調整された車種専用の音響設定に切り替わる。

　オプションのバックモニター用カメラも、車種ごとのカメラ取り付け位置を個別に設定し、ガイド線表示のデータを制作したと言う。また、各車の純正ステアリングスイッチにも対応し、オーディオの選曲や音量調整を行うこともできる。

　地図データはゼンリン製で、変更のあった部分のみを書き換える差分マップ方式を採用。2010年3月21日に全線開通した第二京阪道路や、3月28日に開通した首都高速道路 中央環状線山手トンネルの情報も収録。

　従来モデルのX08シリーズ同様、開通した高速道路の情報を年間で5回まで無料更新できる予定で、更新はユーザー登録をすることで、同社Webサイト内の「User’s Room」からダウンロードできる。なお、X088の発売と同時に行われる「X088お客様登録キャンペーン」に申し込むと、2011年の更新地図（差分マップDVD）が無償でプレゼントされる。

第二京阪道路、中央環状線山手トンネルなど最新の高速道路情報も収録	燃費情報の表示も可能
ディスプレイは高解像度のWVGAで、発色のよいホワイトLEDバックライト液晶を採用	後方確認用のガイドも車種専用に設定

　オーディオ機能としては、専用設計のHDDを採用し最大5500曲の録音が可能、別売りのUSB接続ケーブルでiPhone/iPodへの接続が可能で、USBメモリーの音楽も聴くことができる。地デジチューナーは新開発の「4チューナー×4アンテナ」を搭載。ビッグX X088のオプション部品および付属品は次のとおり。

iPod･USB接続ケーブル（KCU-450iV）	VICS光・電波ビーコンレシーバー（HCE-T062）	マルチ統合リモコン（RUE-4208）
ハンズフリー通話用マイク(付属)	かんたんリモコン（リアビジョンパッケージに付属）