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2014年10月21日

2014年10月20日

ナビタイムジャパン、通信機能対応カーナビ「CAR NAVITIME」
リアルタイム通信可能なPNDをWNDと定義。「新マーケットの創出を目指す」と大西社長

CAR NAVITIMEを手に持つナビタイムジャパン代表取締役社長 大西啓介氏(左)と、KDDI取締役執行役員常務の橋誠氏(右)

2010年7月以降発売
オープンプライス



 ナビタイムジャパンは5月24日、リアルタイムに最新情報を取得可能なカーナビ「CAR NAVITIME(カーナビタイム)」(形式:WND-01K)を7月下旬以降に発売すると発表し、都内ホテルにおいて発表会も開催した。価格はオープンプライスで、直販価格は4万3800円。ナビタイムジャパンのWebサイトやauのオンラインショップ「au Online Shop」からのオンライン販売を行うほか、全国のau携帯電話取扱店での取り次ぎ販売も行われる。

 CAR NAVITIMEは、5V型(480×272ピクセル)のタッチパネル式モニターを持ついわゆるPND(Portable Navigation Device)タイプのカーナビだが、auの通信モジュールを内蔵しており、auの通信網を利用して最新の地図情報や、店舗などのスポット情報、オンデマンドVICSによる交通情報を取得できる機能を持つ。通信料は月額525円で、これはauとの契約が必要になる。

 本体サイズは、149×28.5×92.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約300g。DC12V〜24Vのシガーソケットに対応し、ACアダプターでの駆動も可能で、バッテリーも内蔵している。

CAR NAVITIME WND-01K
左側面には電源スイッチと、SDHCカードスロットを備える 右側面にはUSBポートと、ヘッドホン端子、電源入力端子(DC5V)を備える。DC12V〜24Vアダプターと、ACアダプターは本体に付属する CAR NAVITIMEの取り付け台。PNDでは一般的となった、吸盤式
ナビタイムジャパン 代表取締役社長 大西啓介氏

CAR NAVITIMEはWND
 ナビタイムジャパンは、これまでWebサイトや携帯電話において地図サービスやナビゲーションサービスを提供している。ナビゲーションデバイスであるCAR NAVITIMEは、それらと同等以上のサービスを自動車の運転者に提供するものになる。ナビタイムジャパンの大西啓介 代表取締役社長は「携帯電話向けにサービスを提供していたが、道交法上携帯電話は運転者が運転中は使用できない。しかし、このCAR NAVITIMEであればカーナビとして運転者が操作できる」と言い、ナビタイムジャパンの持つさまざまな地図・ナビゲーションサービスを提供する端末として位置づけている。

 メモリー量は明らかにされていないが、CAR NAVITIME内部に地図データを持ち、通信の圏外でも通常のPNDとして利用可能な上、通信圏内であれば地図データ更新、駐車場の満空情報、ガソリン価格情報、飲食店の口コミ評価などがリアルタイムに取得でき、自車位置周辺の情報が表示される。

 大西社長は、ユーザーがカーナビに求めるものは「いつも最新の地図が使えること、地図交換が安価であること」とし、地図のアップデートは本体代金+通信料金以外は不要で、常に最新の地図が表示されると言う。地図のアップデートは自車位置周辺は自動で行われ、元データとなるサーバー側は年3回を予定している。

 CAR NAVITIMEが単なるPNDではなく、これらさまざまな通信機能を備えることから「CAR NAVITIMEはWND(Wireless Navigation Device)」(大西社長)と位置づけ、新たなマーケットの創出をすると言う。PND市場が年間86万台市場(カーナビ全体では457万8000台)であることに対し、すでに「ナビタイム」や「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」の有料会員数は約400万人以上、そのうち1/3(約140万人)がドライブ用ナビゲーションサービスを利用しており、「PNDマーケットよりも大きなマーケットがすでにある」とCAR NAVITIMEのWND市場創出に自信を見せた。

CAR NAVITIMEの利用シーン。通信機能も持つため、パソコンや携帯電話との連携も容易 CAR NAVITIMEの基本仕様 ナビゲーションマーケット。約130万人がナビタイムのドライブ用ナビゲーションサービスを利用していると言う
CAR NAVITIMEと、PND、携帯電話との比較。CAR NAVITIMEは、PNDと比べ通信機能によるサービス提供に優れ、携帯電話とは通信圏外での使用やジャイロの装備など、ナビの基本機能に優れる 地図の更新イメージ。実際には自車が更新部分に近づくと事前に地図更新が行われるため、更新前の地図を見ることはないのだろう
駐車場検索機能。さまざまな条件を設定可能 検索された駐車場一覧。満空情報もリアルタイムで表示される 地図上にも表示。満空情報だけでなく、ガソリンスタンドの価格情報や、飲食店の口コミ評価もマッピングされている
オンデマンドVICSを利用して、リアルタイムの渋滞情報のほか、時刻による渋滞予測情報も提供 ETCの時間帯別割り引きなど、従来のカーナビでは提供されていなかった情報を知ることができる 天気予報も通信によって取得できる
ナビタイムの抱えるユーザーによる人気スポット情報。東京ディズニーランドが1番。東京スカイツリー(建設中)の人気が上昇しているのが分かる 飲食店検索は、ぐるなびやホットペッパーの情報を利用。ジャンルなど基本情報のほか、口コミ評価での検索も行える ユーザーによる投稿写真も表示可能
一般的な検索エンジンと同様のフリーワード検索も可能。漢字変換にはATOKが利用されていた 携帯電話からCAR NAVITIMEへスポット情報も送信できる パソコンからは、スポット情報のほかルート情報も送信可能
地図は13段階表示。25mスケールから表示でき、一方通行などの規制情報も描かれる

 また、大西社長はナビタイムジャパンがハードウェア機器メーカーではないため、CAR NAVITIMEの上位機種や下位機種は考えておらず、新たな機能提供はソフトウェアのバージョンアップなどで対応。ただし、バイク用のCAR NAVITIMEや自転車用のCAR NAVITIMEなどは検討していると言い、レンタカーなど法人需要も考えていると語った。

 実際CAR NAVITIMEでは、通信機能を活かしてカーナビとして柔軟な対応が可能になっている。基本的な地図の更新機能は前述のとおりだが、これまでほぼすべてのカーナビで対応ができていなかった上限1000円のETCの休日特別割引料金の表示もできるほか、「ぐるなび」や「ホットペッパー」からの口コミ情報や店舗の携帯電話用クーポンの取得、携帯電話などのナビタイムユーザーの人気スポットランキング情報も取得できる。パソコンであらかじめルート検索を行い、CAR NAVITIMEへ転送といったこともでき、同価格帯のPND以上のナビゲーションサービスが提供されている。

 ただ、メディア機能としてはワンセグ受信のみとなっており、音楽再生機能などは搭載されていないため、ナビゲーションに特化した製品になっている。

「Link→au」について発表を行う、KDDI取締役執行役員常務 グループ戦略統括本部長 橋誠氏

通信サービスはauの「Link→au」
 このCAR NAVITIMEの通信サービスは、KDDI、沖縄セルラーのauの通信網を利用する。auはCAR NAVITIMEなど、通信機能付きデバイスのため「Link→au」というビジネスアライアンスモデルを発表。CAR NAVITIMEは、その第一弾と位置づけられ、商品特性に応じた最適な通信プランとして「WNDプラン」を提供する。

 このWNDプランは、定額料金プランで通信は使い放題。2年間の継続契約である「誰でも割シングル(特定機器)」加入時であれば、月額525円で利用できる。2年以内の解約・廃止は9975円の契約解除料が必要だが、2年以降であればいつでも解約・廃止は可能となっており、いつでも解約可能な月額定額プラン(1050円/月)も用意される。

 インターネット通販のみの販売となるCAR NAVITIMEのために、auは通信契約をCAR NAVITIME購入後に申し込める「Link→au お申込サイト」を設け、CAR NAVITIME購入者に対応。au販売網を活かして、CAR NAVITIMEの取り次ぎ販売も行っていく。

Link→auは、通信機能付きデバイスを想定 Link→auのビジネスモデル Link→auの第一弾は「WNDプラン」
端末購入後に通信契約が行えるようになっている

 CAR NAVITIMEの発売は7月下旬以降となっているが、東京 原宿にある「KDDIデザイニングスタジオ」での実機展示を5月25日から行うほか、6月9日〜11日まで千葉県の幕張メッセで開催される「Interop 2010」のナビタイムジャパンブースで一般公開が行われる。

(編集部:谷川 潔)
2010年 5月 24日