フォルクスワーゲン、「ポロ」に1.2リッター TSIエンジン搭載
過去最高の燃費となる20.0km/L、エコカー減税75%に適合

ポロ TSI ハイライン

2010年6月4日発売
213万円、242万円



 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、コンパクトカー「ポロ」に1.2リッター TSIエンジン搭載モデルを追加して6月4日から発売する。グレートは「ポロ TSI コンフォートライン」「ポロ TSI ハイライン」の2系統で、価格は前者が213万円、後者が242万円。両モデルともエコカー減税(環境対応車普及促進税制)75%減税に適合する。ステアリング位置は右のみ。

主要諸元ポロ TSI コンフォートラインポロ TSI ハイライン
エンジン

直列4気筒SOHC 1.2リッター

最高出力

77kW(105PS)/5000rpm

最大トルク

175Nm(17.8kgm)/1550-4100rpm

10・15モード燃費

20.0km/L

トランスミッション

7速DSG

ステアリング位置

車両重量

1100kg

主要装備(エクステリア)6J×15スチールホイール(フルホイール
キャップ付き)
フロントフォグランプ、クロームパッケージ、
6J×15アルミホイール
主要装備(インテリア)セミオートエアコン、スタンダードシート、
3本スポークステアリングホイール
フルオートエアコン、スポーツシート、
レザー3本スポークステアリングホイール
/シフトノブ/ハンドブレーキグリップ、
センターアームレスト、パークディスタンス
コントロール(リア)
価格213万円242万円
ハイライン(下段右のみコンフォートライン)
ハイラインに装備されるフォグランプテールゲートオープナー
1.2リッター TSIエンジン。従来からラインアップする1.4リッターエンジンと比較して、出力、トルク、燃費性能のいずれも向上

 2009年10月に登場した現行型のポロは、発売当初は1.4リッター自然吸気エンジンに7速DSGを組み合わせた「ポロ 1.4 コンフォートライン」のみの設定だったが、先代ポロ「1.6スポーツライン」に採用していた1.6リッター自然吸気エンジンの後継モデルとして新たに開発した1.2リッター TSIエンジンを、コンフォートライン、ハイラインに搭載した。

 1.2リッター TSIエンジンを搭載するにあたり、国内の10・15モ-ド燃費値や排出ガス規制への適合は重要な開発案件だったと言う。そのため、日本専用のECU(エンジンコントロールユニット)が与えられ、結果、歴代のフォルクスワーゲン車の過去最高にあたる20.0km/Lという燃費値を出すことに成功した。

 2バルブ/SOHCという軽量・コンパクトなエンジンヘッドを採用し、直噴システムにターボチャージャーを組み合わせた。1.4リッターエンジンと比較して最高出力を20PS、最大トルクを43Nm高めながら、10・15モード燃費を約12%向上させた。さらに0-100km/h加速を1.4リッターエンジンの11.9秒から9.7秒まで短縮することに成功している。これら一連の数値向上に成功したことで、同社は「究極のTSIエンジンが登場した」と述べている。

 上級グレードのハイラインは、エクステリアでフロントフォグランプやクロームパッケージ、アルミホイール、インテリアでレザー製ステアリング、シフトノブ、アームレストなどを採用し、一層質感を高めた仕上がりとなっている。オプションでシートヒーター機能付きアルカンターラ&レザレットシートも設定する。

ハイラインのインテリア3本スポークステアリングホイールのほか、シフトノブ、ハンドブレーキグリップはレザーハイラインのシート(ファブリック)
ハイラインでオプション設定のアルカンターラ&レザレットシートハイラインのセンターアームレスト
パークディスタンスコントロールの表示画面(ハイライン)ハイラインはフルオートエアコンを装備運転席/助手席はシートヒーターもつく(ハイライン)

(編集部:小林 隆)
2010年 5月 24日