ポルシェ、レース車両「911 GT3 R」がSUPER GT 第5戦菅生でデビュー

911 GT3 R

2010年7月24日、25日デビュー



車両情報はシフトインジケーター内蔵のマルチファンクションディスプレイに表示される。フルバケットシートは難燃性のシートカバー材で覆われる

 ポルシェ ジャパンは、1月に開催されたバーミンガムショー「オートスポーツ・インターナショナル」で初公開したレース車両「911 GT3 R」が、7月24日、25日にスポーツランド菅生で開催予定のSUPER GT第5戦でデビューすると発表した。GT300クラスに参戦する。

 911 GT3 Rは本国のヴァイザッハの研究開発センターで生産されるレーシングカーで、FIA(国際自動車連盟)の定めるGT3レギュレーションに準拠する。911GT3 Cup Sの後継モデルに位置づけられ、生産台数はわずか20台。ヨーロッパ諸国以外にデリバリーされる唯一の車両だと言う。

 911 GT3 カップをベースに、エンジン排気量を200cc拡大した4リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載。これにより最高出力は30PS高められ、353kW(480PS)を発生する。トランスミッションは6速シーケンシャルで、後輪を駆動する。

 ABSやトラクションコントロール、「スロットルブリップ」機能を備えた電子制御スロットルを装備したほか、広範囲な調整が可能なレーシングサスペンションを採用したことにより、先代モデル以上に操縦性が高まったと言う。

 ボディーにはカーボン/ケブラーなどを用い、車重を約1200kgとした。先代モデルよりもトレッドは拡大され、アンダーフロアのフラット化、調整範囲が拡大したリアスポイラーなどで空力特性の向上を図ったほか、ロールケージによるボディー補強も行われている。

 ボディーサイズは4463×1955×1280mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2368mm。車両価格は27万9000ユーロ(税抜き)。

動力性能とハンドリングを主眼として開発が進められた911 GT3 R

(編集部:小林 隆)
2010年 6月 4日