日産、今秋発売の「フーガ ハイブリッド」に搭載する技術を発表
世界初の電動油圧式パワステと電動制御ブレーキ

今秋発売予定のフーガ ハイブリッド

2010年7月21日発表



 日産自動車は7月21日、今秋発売予定の高級ハイブリッド車「フーガ ハイブリッド」に、世界初の新技術「電動油圧式電子制御パワーステアリング」「電動型制御ブレーキ」を搭載すると発表した。

 電動油圧式電子制御パワーステアリングは、油圧式の持つ自然な操舵感と、軽量コンパクトな設計により燃費向上に一役買う電動式のそれぞれのメリットを取り入れたもので、複数の部品を一体化することで小型化に成功したと言う。

 操舵時のみモーターが作動する方式で、運転者がステアリングを操作するとトルクセンサーが操舵力を検知。ECUが操舵力、車速、操舵角の信号を受信すると最適なモータートルクを計算し、モーターを介してポンプを作動させる仕組みとなる。

電動油圧式電子制御パワーステアリングの概念図

 電動型制御ブレーキはモーターが直接ブレーキシリンダーを作動させる倍力装置で、ストロークセンサーが運転者のブレーキ操作を検出すると、ECUがモーターをコントロールし、モーターが作動することでピストンが圧力を発生させる。また、ブレーキフィールを自然に保ちながら、走行用モーターによって発電するエネルギー回生効果が最大限になるよう、ブレーキの油圧は最適に制御されると言う。

 なお、この電動型制御ブレーキはシンプルな構造であることから、さまざまな車両に適用できるとしている。

電動型制御ブレーキの概念図

(編集部:小林 隆)
2010年 7月 21日