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「東京コンクール・デレガンス2010」が開幕
日本国内のクラシックカー47台がお台場に集結

「東京コンクール・デレガンス2010」では47台のクラシックカーのほか、各メーカーブースに新型モデルがズラリと展示される

2010年7月22日〜25日開催
入場料無料



左からポール・ゴールドスミス氏、マルコ・レヴェルディート氏、笹本健次氏

 東京コンクール・デレガンス実行委員会は、7月22日〜25日の期間、東京お台場の潮風公園において「東京コンクール・デレガンス2010」を開催している。22日にはプレスカンファレンスが行われ、東京コンクール・デレガンス大会会長のポール・ゴールドスミス氏、同イベントに特別協賛しているシティカードジャパン 取締役社長のマルコ・レヴェルディート氏、大会運営委員長の笹本健次氏が来場し、挨拶を行った。展示車両などを含め、その内容をお伝えする。

 コンクール・デレガンスは、もともと芝生に囲まれたゴルフ場など美しい場所で自動車のボディーデザインの美しさを競い合うイベントで、自動車が少量生産されていた時代に始まったものだと言う。現代ではそれがクラシックカーイベントに転じ、保存状態の美しさやオリジナル性の高さなどをポイントに優劣がつけられる。

 東京コンクール・デレガンスは2007年に始まり、今年で3回目を迎える。今回のメインテーマは「自動車の現在・過去・未来」とし、過去を振り返るとともにエコカーやコンセプトカーを通じて自動車の未来を考えるきっかけとなることを目指している。

“未来のクルマ”として展示されているホンダの燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」(左)と三菱の電気自動車「i-MiEV」(右)

 展示会場には、日本国内で保有されるクラシックカー47台が展示され、これを年代別にクラス分けするとともに、それぞれのクラスで1〜3位の順位を投票によって決定する。さらに2010年度の最優秀モデルに贈られる「ベスト・オブ・ショウ」のほか、「日本クラシックカークラブ(CCCJ)賞」(最もオリジナル性が保たれているモデル)、「ベスト・レストア・カー賞」(もっともみごとにレストアされているモデル)、「ダイナースクラブベスト・オブ・ザ・パブリック」(一般投票によるベスト・オブ・ショウ)や、「エレガント・クローズドカー」「エレガント・レーシングカー」「エレガント・スポーツカー」「エレガント・コンバーチブルカー」といった賞が用意される。

 投票はピニンファリーナやフェラーリでデザイナーを務めた東京コンクール・デレガンス 特別審査委員長のレオナルド・フィオラバンティ氏や自動車評論家 徳大寺有恒氏、工業デザイナーの奥山清行氏をはじめ、CCCJ(日本クラシックカークラブ)の財政顧問 片岡秀之氏、ランボルギーニの元チーフ・テスト・ドライバーであるバレンチノ・バルボーニ氏など名だたる面々のほか、一般来場者も行うことができる。

 クラスは1910年〜1930年に生産された「クラスA」、1931年〜1945年の「クラスB」、1946年〜1960年の「クラスC」、1961年〜1975年の「クラスD」の4部門に分かれており、以下にコンクール・デレガンスに出展しているクラシックカーを紹介する。

 なお、アナウンスによると2台の到着が遅れているとのことだったが、1台は22日夕方に到着。もう1台も23日には間に合う模様だ。そのため、クラスBの1台が欠けていることを了承いただきたい。

クラスA
ベントレー 3リッター ツアラー by Gairn(1921年) ブガッティ タイプ 37A(1926年) ブガッティ タイプ 35TC(1930年)
ラリー ABC(1930年) ラ・リコルヌ(1909年) ベントレー 3リッター スピードモデル(1924年)
ロールス・ロイス ファンタムI ツアラー by Barker(1927年)

クラスB
ダットサン ロードスター(1937年) アルファ ロメオ 6C2500 コルサ(1939年) フォード モデル-A カブリオレ(1932年)
BMW 327 スポーツ カブリオレ(1938年) アストン マーティン インターナショナル・ルマン(1931年) ロールス・ロイス ファンタムIII セダンカ・ド・ヴィル(1937年)
ロールス・ロイス ファンタムII コンティネンタル スポーツ byスラップ&メイベリー(1934年) ラゴンダ LG45 ラピード(1936年) オーバーン 851 スピードスター(1932年)
オーバーン 12 スピードスター(1935年)

クラスC
ロールス・ロイス シルヴァー・レイス リムジン by Hooper(1950年) ベントレー S1 コンチネンタル サルーン by H.Jマリナー(1958年) ジャガー XK150-3.8S ロードスター(1960年)
ジャガー マーク V D.H.C(1949年) O.S.C.A(オスカ) MT4-Tipo 2AD(1955年) ポルシェ 356 スピードスター(1955年)
アルファ ロメオ 1900CSS クーペ by トゥーリング(1957年) アルファ ロメオ ジュリエッタ・スプリント ヴェローチェ(1957年) チシタリア 202 SC クーペ by ピニンファリーナ(1948年)
マセラティ A6-1500 クーペ by ピニンファリーナ(1949年) アルファ ロメオ 6C 2500 フレッチア・ドーロ(1947年) モレッティ 750 スポルト ザガート(1954年)
マセラティ A6GCS Sr.1 ランチア・アウレリア B24 コンバーチブル(1956年) ベントレー Rタイプ コンティネンタル by H.Jマリナー(1954年)
ロールス・ロイス シルヴァー・レイス D.H.C. byフリーストーン&ウェッブ(1950年)

クラスD
フェラーリ 275GTB/4(1966年) デ・トマゾ ヴァッレルンガ(1966年) フェラーリ 365GTB/4 デイトナ(1973年)
ランボルギーニ ミウラ P400S(1971年) ホンダ S800(1966年) プリンス スカイライン スポーツ コンバーチブル(1962年)
マセラティ ギブリ(1968年) アルファ ロメオ TZ(1964年) トヨタ 2000GT(1970年)
メルセデス・ベンツ 190SL(1961年) メルセデス・ベンツ プルマン リムジン(1975年) マセラティ ボーラ(1973年)
フェラーリ 365 GT4/BB(1975年)

東京コンクール・デレガンス大会会長のポール・ゴールドスミス氏

 プレスカンファレンスでは、東京コンクール・デレガンス大会会長のポール・ゴールドスミス氏が初めに挨拶を行い、会場となる潮風公園はヴィンテージカーが展示されるに相応しい場所とし、「今後この東京コンクール・デレガンスの地位を高めていくとともに、世界各国のクラシックカーが展示されるようにしたい」と抱負を述べた。

 また、今回の東京コンクール・デレガンスではクラシックカーとともに、各メーカーの最新モデルも展示していることから、「こうした展示車両を通じて素晴らしい伝統と今後のクルマのあり方について考えていただきたい」と述べた。


シティカードジャパン 取締役社長 マルコ・レヴェルディート氏

 続いてシティカードジャパン 取締役社長のマルコ・レヴェルディート氏は、この1世紀の間で自動車技術は飛躍的な進化を遂げたと言い、「ボンネットにあるのはケーブルやスパークではなくチップやLEDに変わったが、V12ランボルギーニやマセラティ コンバーチブルなど、まさに芸術品とも言えるモデルの作り手の情熱や、それを見て憧れを持つ我々の気持ちは不変的」とし、こうしたモデルは単に移動手段としての機械ではなく、乗り手に特別な体験を与えてくれると述べる。

 また、同社が運営するダイナースクラブは、他の追随を許さない特別なサービスを提供するという点において、世界で最高の自動車メーカーと共通点があると述べるとともに、ダイナースクラブ会員限定の企画としてメルセデス・ベンツ体感試乗会や、10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1選手権でニコ・ロズベルグやミハエル・シューマッハに会えるメルセデスのチャリティーオークションへの参加できる権利を用意していることを紹介した。また、「私はイタリア人であり、すばらしいクルマに出会うことを夢見て育ってきた。この東京コンクール・デレガンスを通じて来場者に同じ夢を持っていただきたい」と述べた。


大会運営委員長 笹本健次氏

 大会運営委員長の笹本健次氏は、今回の東京コンクール・デレガンスをクルマの現在・過去・未来展に位置づけているとし、「100年以上の歴史をもつクラシックカーと、もうすぐ実用化が始まる未来に向けたモデルを展示した」と、同イベントのコンセプトを語る。さらに、インフィニティ・エッセンスやバットモービルといったモデルを特別展示し、こうしたクルマを通じてクルマの文化を感じてもらいたいと紹介するとともに、「これから3日間、展示されているモデルを存分に楽しんでいただきたい」と述べた。

 笹本氏のコメントにあるように、今回のコンクール・デレガンスでは特別展示が行われている。インフィニティ・エッセンスは、2009年のジュネーブショーで初披露されたモデルで、インフィニティブランドをアメリカで展開してから20年経ったことを記念して作られたもの。パワートレーンに440PSを発生するVQ37ツインターボエンジンに160PSを発生する3Dモーターを組み合わせたパラレル・ハイブリッドシステムを搭載する。

 また、バットモービルは映画「バットマン」「バットマン・リターンズ」で登場するバットマンの愛車であることは周知のとおり。ボディーサイズは約6600×2400mm(全長×全幅)、ホイールベースは約3600mmあると言い、フロントノーズのジェット吸気口やコウモリの羽をイメージしたと言うテールフィンが特徴。

 そのほか、会場の中央には1954年に発表されたメルセデス・ベンツ 300SLと、300SLを現代的に解釈した「SLS AMG」、日本にわずか2台しか用意されない世界限定モデル「メルセデス・ベンツ SLR Stirling Moss(スターリングモス)」も展示され、見どころ満載の内容になっている。

インフィニティ・エッセンス

バットモービル

メルセデス・ベンツ「300SL」「SLS AMG」「SLR スターリング・モス」

 そのほか、各メーカーのブースに展示されているモデルは次のとおり。

 なお、今回の東京コンクール・デレガンスでは、アルファ ロメオ、ベントレー、マイバッハから新型車の発表があった。その内容は別記事として紹介する。

アルファ ロメオ
アルファ ロメオブースは世界500台限定の8Cスパイダーやブレラ、ミトのほか、22日発表のジュリエッタ(ヴェールを被っているモデル)などを展示

ポルシェ
ポルシェは911 ターボSやパナメーラ V6、発売前の新型カイエン ターボを展示

ロールス・ロイス/BMW アルピナ
ロールス・ロイスとBMW アルピナブースは、4ドアサルーン「ゴースト」、フラッグシップモデル「ファントム」のクーペモデル、BMW アルピナ B5 BiTurboを出展

テスラ・モータース
テスラ・モータースはテスラロードスターの記念限定車「シグネチャー エディション」を2台展示

ジャガー
4ドアサルーンのフラッグシップモデルに位置づける「XJ」シリーズのポートフォリオとXKR クーペの2台を展示する

ベントレー
フラッグシップスポーツサルーン「ミュルザンヌ」と、ヴェールを被ったコンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブル(22日に公開)を展示する

アストン・マーティン
アストン・マーティンは同社の生産モデルとして初の4ドアスポーツカー「ラピード」と、DBS カーボンブラック スペシャルエディションを出展

ランボルギーニ
ランボルギーニは、同社に在籍したテストドライバーのバレンティーノ・バルボーニ氏に敬意を表したモデル「ガヤルドLP 550-2 バレンティーノ・バルボーニ」と、トップエンド・スポーツモデル「ガヤルドLP570-4 スーパーレジェーラ」を展示する

ブランパン
ランボルギーニブースの隣には高級腕時計メーカーのブランパンが出展。ランボルギーニ ガヤルドのレース仕様モデル「スーパートロフェオ」が展示してある

メルセデス・ベンツ
B 180、E 350コンバーチブルとステーションワゴン、CLS 350/CLS 63 AMGのほか、スマート ブラバス仕様やマイバッハを展示するメルセデス・ベンツブース

(編集部:小林 隆)
2010年 7月 23日