タミヤは、7月29日～8月3日まで「タミヤモデラーズギャラリー」を東京池袋の東武百貨店池袋店で開催している。入場料は無料。

　このイベントは毎年夏休み期間中に行われているもので、同社の新製品や限定商品の展示や販売、そして恒例となったモデラーズコンテストの入賞作品が展示されている。ここ数年は模型と関連した実車が展示されることが多く、昨年はシトロエン11CVを展示していた。

■1/1ワーゲンオフローダー
　今年の実車展示は、1/1ワーゲンオフローダー。通常模型やRC製品は実車を元にスケールダウンして作られるが、この1/1ワーゲンオフローダーはタミヤ製品である1/10RCカー「ワーゲンオフローダー」をスケールアップして実車化したもの。2月にドイツで開かれた「ニュルンベルクトイフェア」で展示され話題となっていたものだ。

　製作はドイツのカスタムショップ「THE BUG BOX」で行われ、フォルクスワーゲン ビートルをベースに1/10ワーゲンオフローダーをカラーリングを含め忠実に再現している。エンジンは1967/68年型ビートルの水平対抗4気筒空冷エンジンをリアに搭載して後輪を駆動する。ドライブシャフトは、ビートルの親戚にあたるキュベルワーゲン181のものに換装していると言う。

1/1ワーゲンオフローダー。ドイツのカスタムショップで作られた
リアまわり。エンジンは空冷の水平対向4気筒。ビートル同様RRの後輪駆動		1/1ワーゲンオフローダーのすぐ側には、1/10 RCカーが展示されている。見比べて楽しめる

　外観は写真を見て分かるように、RCカーそのもの。もともとどこかコミカルな雰囲気を持つワーゲンオフローダーだけに、実車サイズになってもその雰囲気は残っている。1/10RCカーもすぐ側に展示されているので、見比べてその仕上がりを確認してみるのもよいだろう。

■タミヤ F1モデル ヒストリー
　クルマ関連の展示としては、「タミヤ F1モデル ヒストリー」というコーナーが設けられていた。このコーナーは、タミヤがこれまで発売してきた1/20や1/12スケールのF1模型や、1/10スケールのF1 RCカー製品を展示している。実車のパーツも、ウルフWR1のリアウイング翼端版や、1970年代のF1タイヤなどが置いてあり、F1コーナーを盛り上げている。

タミヤ F1モデル ヒストリー。タミヤがこれまでに発売してきたF1モデルが並んでいる。壁面の翼端版がウルフWR1のもの	ロータスF1のノーズ	F1タイヤ。おそらく1970年代のもの
1/10 F1 RCカー。フェラーリのF1マシンは人気が高いため、数多くの種類が発売されてきた
タミヤの初めてのF1 RCカー 「タイレルP34 シックスホイーラー」。1/20スケールの模型同様、F1 RCカーもP34が最初の製品に。当時はアルミシャシーのため、一度ぶつけると曲がってしまい、前輪の接地性が極端になくなった	1/10「ロータス 79」。初期のF1 RCカー共通シャシーを使用	ロータス 79の前輪。製品名はサンドイッチタイヤ。ストレートでは中央のゴムの部分で、コーナーでは両サイドのスポンジの部分でグリップを得る
1/12スケールのF1模型。1/12スケールは、部品点数が多く作りがいのあるシリーズだが、それだけに開発費が高く、近年は新製品のリリースが極めて少ない。左から、ウルフWR1、ロータス 78、フェラーリ 312T4
1/20スケールのF1模型。コレクションに手頃なサイズ。数多くの製品が発売されている	1/20スケールでは、アイルトン・セナ人気もあってマクラーレンF1が毎年のように模型化されていた。写真はマクラーレン ホンダ MP4/4	マクラーレン ホンダ MP4/5B
マクラーレン ホンダ MP4/7	マクラーレン MP4/8 フォード

　そのほか、タミヤモデラーズギャラリーでは、クルマ関連の製品として最新のRCカーや模型を見ることができる。実際にRCカーを体験できるコーナーもあるので、近くに寄った際は立ち寄ってみるのもよいだろう。

最新のRCカー。カーボンシャシーなど、さまざまなマテリアルが使用されている		RCカー操縦体験コーナー。実際にRCカーの操縦を楽しむことができる
販売コーナー。タミヤ製品を購入することができる	アウトレット製品販売コーナー。箱なし、デカールなしの商品を安価に販売している	会場限定品も販売。これは1/10 RCカー用のボディー。レビンやエクシヴが限定再販されていた
ボディーはポリカーボネイト製のクリヤーボディーとなっている	限定商品のため、1人5個まで購入できる。友人の分も含め、大量に購入する人も見かけた。名古屋から限定商品購入のために訪れたとのこと