首都高、2号目黒線高架下に「首都高トランクルーム恵比寿」をオープン
高速道路会社初のトランクルームサービス

首都高トランクルーム恵比寿

2010年8月10日オープン



 首都高速道路は8月10日に高速道路会社として初となるトランクルームサービス「首都高トランクルーム恵比寿」をオープンする。それに先立つ8月9日、報道陣向けに建物内覧会が行われた。

 トランクルーム恵比寿は、2号目黒線高架下(東京都渋谷区恵比寿2-38-6)に設けられ、24時間365日のトランクルームサービスを行う。建物は、鉄骨造2階建てで、室数174室。トランクルームの広さは、1.09m2~11.192まで各種あり、中心となるのは、1.882~2.192の部屋となる。料金的には、月額1万2800円~13万9400円、保証金として1カ月分必要となるものの、敷金・礼金の設定はない。

首都高速道路 事業開発部 事業企画グループ 事業企画担当課長 森本大志氏

 首都高速道路 事業開発部 事業企画グループ 事業企画担当課長の森本大志氏によると、このトランクルーム事業は首都高高架下のスペースを有効活用するために企画したと言う。トランクルーム恵比寿は、もともと駐車場として利用していたものを、新たに2階建ての建造物を作ることでトランクルーム化。事業化案としてはいくつかあったが、周辺にマンションが多いことからトランクルームを選択した。

 トランクルームのスペックも、ICカードによるセキュリティシステム、耐火構造、防犯カメラ完備、空調完備とし、首都高のサービスとして、まずは高品質なものから手がけることにしたと言う。

 実際にトランクルーム部の公開が行われたが、入口は2重の扉となっており、中には階段のほか、エレベーターが2基設置されている。1階はフラットな作りとなっているものの、2階は2ブロックに分かれており、行き来はできないようになっている。これは、建物の中央部に高架橋があるためで、建築の制限によるものだと言う。


トランクルーム恵比寿。上方は2号目黒線。入口前のスペースは、1台分の駐車場として使われるトランクルーム恵比寿の外壁部分。建物緑化が行われており、周囲の環境に配慮しているICセキュリティカード。契約者は、トランクルームの鍵と、このICセキュリティカードを受け取る
入口は暗証番号と、ICセキュリティカードによるダブルチェック方式。ICセキュリティカード紛失時に対応するためダブルチェックを終えると、入口の扉が開く
建物を入るとすぐに、エレベーターがあり、トランクルームが左右の通路に広がる1階の配置図。手前、中央、奥の3個所に比較的広いトランクルームが用意されている2階の配置図。手前と奥で、2つの棟に分かれており、行き来はできない。ミドルクラスのトランクルームが多数並ぶ
通路の両脇にずらりと並ぶトランクルームトランクルームは扉も含めてスチール製トランクルーム内部。このトランクルームは広さ1.98m,sup>2のもの
2基のエレベーター脇には階段がある階段の脇には、トランクルーム利用者向けの台車が用意されていた各所に防犯カメラを装備
これは人感センサー。普段は蛍光灯が消えており、人が近づくとつくようになっている空調設備も完備している

 この首都高トランクルーム恵比寿の契約はすでに始まっており、8月9日現在で10件の契約と9件の予約が入っていると言う。内覧会は、8月11日まで毎日10時~17時に現地で開催。8月31日までに1年以上の契約を結ぶと、8月分と9月分の使用料が無料になるキャンペーンも行われている。契約関連の業務はテラダトランクルームに委託され、問い合わせ先のフリーダイヤルは、0120-47-0155となる。

 首都高では、このトランクルームの契約率90%以上を目指しており、事業として成り立つようであれば、別の場所にも設置していきたいと言う。

(編集部:谷川 潔)
2010年 8月 9日