ランドローバー、「レンジローバー・イヴォーク」の詳細を発表
パリショーでデビューする2ドアSUVクーペ

2011年夏発売



 英ランドローバーは9月22日(現地時間)、「レンジローバー・イヴォーク」の詳細を発表した。パリモーターショー(プレスデー:9月30日~10月1日、一般公開日:10月2日~17日)で世界初公開される。発売は2011年夏で、米国での価格は4万ドルからになる予定。

 イヴォークは、全長4343mmの2ドアSUVクーペ。レンジローバー・スポーツよりも432mm低く、短い。一方でインテリアのヘッドルームに余裕を確保し、コマンド・ポジション(オフロード走行時に車体周囲を視認しやすくする、直立したドライビングポジション)を確保したとしている。

 2008年に発表されたコンセプトカー「LRX」のプロダクションモデルであり、後方へせり上がるショルダーライン、やはり後方へ下がっていくルーフライン、切り詰められた前後オーバーハングなど、LRXのスタイリング上の特徴がそのまま活かされている。

 パワーユニットは2.2リッターのターボディーゼルと、2リッターのガソリン直噴ターボが用意され、ディーゼルには150PSと190PSの2種のチューニングがある。

 直列4気筒のガソリン直噴ターボはオールアルミ製で、最高出力は240PS。可変バルブタイミング機構やアイドリングストップ機構、ブレーキエネルギー回生機構などを備える。 組み合わされるトランスミッションは6速AT。駆動形式はハルデックスカップリングをセンターデフに採用した4WDのほか、FFが用意される。

 足まわりにはマグネライド・ダンパーを採用。19インチと20インチのホイールが用意される。同社独自のテレイン・レスポンスにより、「ジェネラル・ドライビング」「グラス/グラベル/スノー」「マッド・アンド・ラット」「サンド」の各モードにシャシーをセットできるほか、オプションのアダプティブ・ダイナミクスを装備すると「ダイナミック」モードが追加される。

 自動で縦列駐車を行うパークアシスト機能や、5つのカメラで車体周囲の情報を表示するサラウンド・カメラ・システム、車体側面の死角をレーダーセンサーで監視するブラインドスポット・モニタリング・システムなどを備える。

 インテリは本革とウッドおよびメタルフィニッシュによるもの。フルサイズのガラスパノラミックルーフを備える。センターコンソールには8インチのタッチスクリーンディスプレイを備え、カーナビやエアコン、テレイン・レスポンスなどをコントロールする。シフトセレクターはジャガーでもおなじみのロータリー式で、イグニッションOFFではセンターコンソールに格納されているが、イグニッションONとともにせり上がる。

8インチタッチスクリーンをセンターコンソールに備える
シフトセレクターはロータリータイプガラスパノラミックルーフを備える

 カーオーディオはメリディアンと開発されたもので、標準では380Wの11スピーカーシステムが搭載されるが、オプションで825Wの17スピーカーシステムも用意される。また、クーペながら後席用のエンタテインメント・システムとして、ヘッドレスト内蔵8インディスプレイと赤外線ワイヤレス・ヘッドフォンが用意される。

 クーペながら、後席用のエンターテインメントシステムが用意されており、フロントヘッドレストに内蔵された8インチディスプレイ、タッチスクリーンリモコン、赤外線ワイヤレス・ヘッドフォンが装備される。

 用意されるモデルはエントリーモデル「ピュア」、ラグジュアリーモデル「プレステージ」、20インチホイールや専用前後バンパーを備えたスポーティーモデル「ダイナミック」の3種となっている。

プレステージダイナミック

(編集部:田中真一郎)
2010年 9月 24日