三洋電機は、NTTドコモ初のテレマティックスサービス「ドコモ ドライブネット」を採用した、SSDタイプの5.0V型ワイドPND（Portable Navigation Device）「Gorilla Plus（ゴリラ プラス）」を10月末に発売する。本体色がシルバーの「NV-SP200DT（S）」と、グリーンの「NV-SP200DT（G）」があり、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後。

　ゴリラ プラスは、NTTドコモのカーナビ向け情報サービスであるドコモ ドライブネットに接続できる通信モジュールを本体に内蔵し、ナビ本体の地図を最新のものに更新できるほか、VICS情報に加えドコモ ドライブネット契約者の走行データ（プローブデータ）を取得でき、精度の高いリアルタイム交通情報を提供すると言う。また、同サービスを利用して、駐車場の満空情報、ガソリンスタンド価格情報、天気予報、グルメ情報、施設情報（宿泊施設、ゴルフ場など）を取得できる。

写真左が本体色がシルバーのNV-SP200DT（S）、右がグリーンのNV-SP200DT（G）。外枠の色などが異なる

　ドコモ ドライブネットは、NTTドコモのFOMA通信網を利用したネットワークサービスで、利用には別途NTTドコモとの契約が必要となる。料金プランについては、「ドライブネットプラン」「ドライブネットプラン フル」などがあり、ドコモとの契約を2年間結ぶことで月額利用料金を割引する「ドライブネットプラン割」も提供されている。

　ドライブネットプラン割加入時で、ドライブネットプランの場合、月額使用料315円、通信料金は20万パケットまでで525円となり、20万パケット以上の場合当月内のサービスが停止する。そのほかのプランや、詳細については関連記事やNTTドコモのWebページを参照のこと。

ドコモ ドライブネットにより、リアルタイム交通情報が取得可能。駐車場の満空情報や営業時間も分かる	持ち歩き利用に便利なよう、縦画面表示が可能

■「クイックGPS」の採用や、「Gアプリ」に対応
　ゴリラ プラスでは、従来機（NV-SB541DT）では約30秒～数分かかっていた自車位置取得を約10秒に短縮するなどした「クイックGPS」を採用するほか、同社のカーナビ「ゴリラ」シリーズで利用可能な「Gアプリ」に対応。Gアプリは、パソコンでSDカードにダウンロードし、SDカード経由で利用可能になるもので、京都や鎌倉などの散歩コースを収録した「お散歩ナビ地図」（12月公開予定）、Google Earthの地点登録に利用されているKMLをゴリラシリーズで利用可能にする「地点登録用変換アプリ」などが用意される。

　モニター画面は5.0V型ワイド（480×272ピクセル）のTFT液晶を採用し、GPSが受信できない個所でも測位を行う「ゴリラジャイロII」を搭載。電子コンパス機能も持つ。

　メディア機能としては、ワンセグ受信が可能で、音楽データとしてMP3/WMAを、動画データとしてMP4を、静止画データとしてJPEGを再生可能。スピーカーは、1Wのモノラルスピーカーを内蔵する。

　電源は付属のDC12V対応シガーソケット接続ケーブル、AC100Vの電源コードが利用可能で、本体内の内蔵バッテリーにより連続2時間のバッテリー駆動が可能となっている。なお、DC24V車には、別売のDC24V対応シガーソケット接続ケーブルで対応する。

　本体サイズは137×23.5×89mm（幅×奥行き×高さ）、重量は約270g。