トヨタ自動車は21日、クラウン、マークX、レクサスGS350など11車種のリコールを発表した。対象台数は約60万台に及ぶ。

　リコールの原因は2つ。1つめは燃料タンク内の燃料ポンプ用電線が屈曲しにくいため、タンク内圧が変化すると接続端子が摺れて摩耗し、通電せずに燃料ポンプが停止する。これにより、エンジンを始動できなかったり、走行中にエンストするおそれがある。

　もう1つはブレーキで、規格に適合していてもポリマー成分が少ないブレーキ液を使用すると、マスターシリンダー後端のシールがめくれ、ブレーキ液が漏れる。これにより、制動力が低下するおそれがある。

　なおブレーキに関しては、同様の原因で本田技研工業のレジェンドも同日、リコールを発表している。

　いずれも、対策品に交換することで改善する。ブレーキ液漏れがある場合は、ブレーキブースターも交換する。

　対象車種と車台番号は次のとおり。