ポルシェ、「カイエンS ハイブリッド」の予約受付開始
加速性能はV8エンジンに匹敵

カイエンS ハイブリッド

2010年11月1日予約受付開始
1092万円



 ポルシェ ジャパンは、市販車として初のハイブリッドモデル「カイエンS ハイブリッド」の予約受付を、11月1日より開始する。価格は1092万円で、ステアリング位置は左右から選べる。

 カイエンS ハイブリッドは、最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm/3000-5250rpmを発生するV型6気筒スーパーチャージャー付き3リッターエンジンと34kW(47PS)のモーターを組み合わせ、システム全体で380PS/580Nmを発生するパラレル式フルハイブリッドシステムを搭載。最高速度242km/h、0-100km/h加速6.5秒というスペックは、V型8気筒エンジンに匹敵する加速性能と言う。トランスミッションは8速ATのティプトロニックSで、駆動方式は4WD。

 ブレーキング時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変えて、駆動用バッテリーを充電する回生機能を有するほか、数km範囲であれば60km/hまでモーター単独での走行も可能。

 一方で、車両停止時にエンジンを自動的に停止するオートスタート/ストップ機能のほか、156km/h以下でアクセルをOFFにするとエンジンを駆動系から切り離す「セーリングモード」などを搭載することで、走行抵抗を減少させて燃費向上できたと言う。これらによって、燃料消費量は100kmあたり8.2リッター、CO2排出量は193g/kmとし、ポルシェ全ラインアップの中でもっともクリーンなモデルに仕上がった。

 ボディーサイズは標準車のカイエンと同じ4845×1940×1710mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2895mmだが、車両重量はカイエン ティプトロニックSより245kg増の2350kgとなる。

 なお、カイエンS ハイブリッドは同社初のエコカー減税(環境対応車普及促進税制)対象車になる見通し。

(編集部:小林 隆)
2010年 10月 25日