独フォルクスワーゲンは10月26日（現地時間）、新型「ジェッタ」を欧州で発表した。

　6代目となるジェッタ。6月に米国で発表されているが、このほど欧州仕様が発表された。

　“ダ・シルバ・ルック”を纏った新型は、全長が5代目の4550mm（日本仕様は4565mm）から4640mmに伸ばされ、ホイールベースも伸びた。これにより後席のレッグルームが67mm増えている。

　パワーユニットは2リッターと1.6リッターのディーゼルターボ（TDI）、2リッターと1.4リッター、1.2リッターのガソリンターボ（TSI）をラインアップ。1.4リッターガソリンターボには118kW/160PSのツインチャージャーモデルと、90kW/122PSのシングルチャージャーモデルがある。また、1.2リッターエンジン以外はすべてデュアルクラッチAT「DSG」を搭載したモデルが用意される。

　1.6リッターディーゼルターボと1.2リッターガソリンターボには、アイドリングストップ機構などを備えた燃費嗜好の「ブルー・モーション・テクノロジー」バージョンを設定。それぞれ約23.8km/L、約18.9km/Lの燃費を達成している。

　グレードはエントリーレベルの「トレンドライン」、ミドルレンジの「コンフォートライン」、ハイエンドの「ハイライン」が用意される。

　トレンドラインは16インチスチールホイール、リモコンキー、マルチファンクショナル・ディスプレイ、運転席ハイトアジャスター、デイタイム・ランニングライトなどを装備。コンフォートラインは16インチアルミホイール、センターアームレスト、前席8ウェイシート、レザーのステアリングホイールとシフトグリップ、バックソナーなどを備える。ハイラインは17インチアルミホイールとクロームトリム、フォグランプ、コーナーリングランプ、ヘッドライトクリーニングシステムなどを備える。

　価格は最も安価な1.2 TSIのトレンドラインが2万900ユーロ、最も高価な2.0 TSIのDSG仕様（ハイラインのみ）が3万50ユーロとなっている。

　同社は新型ジェッタを「単なるゴルフの派生モデルではなく、ゴルフとは異なる進化を遂げるイオスやティグアンのような独立したモデルシリーズ」と位置づけ、ゴルフとパサートの間を埋めるモデルとしている。