キャディラック、コンパクトカーのコンセプトモデルをLAショーで公開
都市部でのドライブを想定した「アーバン ラグジュアリー コンセプト」

アーバン ラグジュアリー コンセプト

2010年11月17日(現地時間)発表



 キャディラック(ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン)は、11月17日(現地時間)に開幕した米国「LAオートショー」で、コンパクトカーの次世代デザインコンセプトモデル「アーバン ラグジュアリー コンセプト」を発表した。

 アーバン ラグジュアリー コンセプトは、LA、パリ、上海、ロンドンといった道路の幅が限られる大都市でのドライブを前提に考えられた。そのため、ドアは外側に開いてから前方に回転するギミックを持ち、街中の狭い駐車スペースでも容易に乗降できる仕様とした。

 カーボン色のウッドパネル、つや消しアルミニウムのアクセント、セラミックの装飾が施されたインテリアは、広いスペースを確保するために従来のセンターパネルの代わりに分割されたインターフェイスを設置。アナログのスピードメーターの脇には2つの数値表示装置を配置するほか、高精細ヘッドアップディスプレーも搭載する。

 ステアリングまわりにはタッチパッドが組み込まれ、取り外してインターネット接続ができるほか、車載ネットワークにより、目的地までの道順やオーディオのプレイリストをコントロールパネルに組み込むことができる。

 室内の居住性を最大限に確保するため、エクステリアはオーバーハングのないデザインとなる。全長3835mmに対し、ホイールベース2467mmとしたことからも、そのことが伺える。室内寸法は1730×1446mm(幅×高さ)。

 パワートレーンは、アーバン ラグジュアリー コンセプト専用に開発された3気筒1リッターエンジンにターボチャージャーを組み合わせ、アイドリングストップシステム、ブレーキエネルギー回生システム、乾式デュアルクラッチ・トランスミッションといった現代的な技術が盛り込まれる。これらにより、燃費は市街地で約23.8km/L、高速道路で約27.6km/Lを達成できると言う。

 デザイナーを務めたフランク・ソーシード氏は、「このコンセプトは、都市に住む人々のニーズに対応して考案された、車両デザインの新たなビジョンだ。ドアのデザインと機能性は都市でのライフスタイルにおける欠点を充分に補うもので、技術的にも高度なもの」と述べている。

(編集部:小林 隆)
2010年 11月 18日