ホンダ、「フィットEV」やPHV技術をLAショーに展示 2012年の発売を目指す |
本田技研工業の米国法人アメリカン・ホンダモーターは、11月17日(現地時間)に米国で開幕したLAオートショーに、「フィットEVコンセプト」と、次世代プラグインハイブリッド(PHV)技術を展示した。
また、「シビック ハイブリッド」を、米国に2011年春に導入すると発表した。このシビック ハイブリッドは、ホンダ初のリチウムイオンバッテリー搭載車となる。
■2リッタークラスの動力性能「フィットEVコンセプト」
フィットEVコンセプトは、主に市街地で使用する5人乗りコミューターEVのコンセプトモデル。燃料電池車「FCXクラリティ」と同型のモーターと、リチウムイオンバッテリーを搭載する
最高出力は92kW、最大トルクは256Nm(26.1kgm)。「NOMAL」「ECON」「SPORT」の3つのドライブモードを選択でき、2リッタークラスエンジンと同等の加速が可能としている。
最高速度は144km/hで、航続距離は160km以上。充電にかかる時間は、120Vで12時間以下、240Vで6時間以下となっている。
ホンダは、フィットEVのプロトタイプによる実証実験を、2010年内に日本と米国で開始、2012年の発売を目指す。
■2リッターエンジンとモーターのPHV
ホンダの次世代PHV技術展示モデルは、2リッターの直列4気筒アトキンソンサイクルi-VTECエンジンと、2つのモーター、電動CVTを組み合わせたパワートレーンと、6kWhのリチウムイオンバッテリーを持つ。EV走行、ハイブリッド走行、エンジン走行の3種の走行モードがある。
モーターの最高出力は120kW。EVモードでは最高時速62マイル(約100km/h)で、10~15マイル(約16~24km)の走行が可能。システム全体での最大航続距離は500マイル以上(約800km以上)としている。充電時間は110Vで2~2.5時間以下、220Vで1~1.5時間以下。
ホンダはこのPHVシステムを中型クラスの車両に搭載、2010年内に日本と米国で実証実験を開始し、2012年の発売を目指す。
LAショーに展示した次世代PHV技術のモデル |
(編集部:田中真一郎)
2010年 11月 18日