国交省、EV・PHV用充電設備設置のためのガイドブック公開 既存の100Vコンセント使用には注意 |
本書で想定されている設置パターン |
国土交通省は12月7日、「電気自動車・プラグインハイブリッド自動車のための充電設備設置にあたってのガイドブック」を、同省のWebサイトで公開した。
電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)用の充電設備設置時の参考となるガイドブック。PDF形式で公開されており、無料でダウンロードできる。
EV・PHVの乗用車のための充電設備についてのガイドブックで、バスや2輪車、特殊車両などは考慮されていない。また、接触充電器を前提としており、非接触充電器は考慮されていない。
一戸建て、マンション、ビル、屋外駐車場にプライベート向けの普通充電器を設置する場合と、商業施設や公共施設などにパブリック向けの普通・急速充電器を設置するケースをそれぞれ説明している。
たとえばマンションの場合は、管理組合への相談から、総会での議決にいたるフローが紹介されているほか、費用の負担、充電料金への課金方法、エレベーターなどの設備に影響を及ぼさないために電力容量を確認する必要があることなどが解説されている。
またパブリック向け充電設備では、急速充電器設置の際に火災予防条例の規制対象になる場合があること、電力契約を確認する必要があること、課金方法などが解説されている。
このほか、既存の100Vコンセントの使用には、専用回路に接続されていないので、EVの充電によりほかの照明やコンセントが停電になる可能性があること、頻繁な抜き差しを行うEVには耐久性が十分でない場合があることなどから、注意を促しているほか、EV充電にはアース刃受のあるコンセントしか使えないこと、市販の延長ケーブルやドラム式リールを使うと火災などにつながるおそれがあるので、専用ケーブルを使用することなどが記述されている。
(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 7日