アウディ、新型「A8」発表会、国技館で開催 「革新の美学」でセグメントシェア10%を目指す |
両国の国技館が会場に |
アウディ ジャパンは12月15日、新型「A8」の発表会を、東京 両国の国技館で開催した。
A8は同社のフラッグシップモデルで、メルセデス・ベンツの「Sクラス」、BMW「7シリーズ」、ジャガー「XJ」らが競合車となる。同社が得意とするアルミボディーと4WDシステム「クワトロ」、2種類の直噴エンジン、さまざまなハイテク装備がA8の技術的トピックスだが、その詳細は関連記事を参照されたい。ここでは発表会の模様を、写真を中心にお届けする。
会場に展示された2台のA8は、いずれも標準ホイールベースの4.2 FSI |
発表会は、女流書道家の木下真理子さんが国技館の中央に設えられたステージに上り、iPadで書を披露するパフォーマンスで幕を開けた。
iPadに指で揮毫されたのは「規矩作法守り尽くして破るとも 離るるとても本ぞ忘るな」。千利休の句だ。「積み重ねられた伝統をきちんと学びとって、そこから自分独自の価値観を見出すために試行錯誤し、最終的に自分独自の一流の価値観を自分で確立する」という意味と、木下さんは説明した。
これ受けて登壇した同社の大喜多寛社長は、A8のコンセプト「The Art of Progress」を「革新の美学」と説明。「クルマの持っているある種の理性的な、メカニカルで数字に裏打ちされたものだけでなく、人間がアートと感じる、感性の部分を大事に作り込んでいこうというのが、このクルマの本質。細部に到るまで徹底された、感動を与えるクルマ作りができた」と述べた。
(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 16日