J.D.パワー、2010年の日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査結果
軽/コンパクトカーではブリヂストン、パッセンジャーカー、ミニバンではミシュランがトップ

2011年1月11日発表



 J.D.パワー アジア・パシフィックは1月11日、「2010年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査」の結果を発表した。

 スタッドレスタイヤを除いたリプレイスタイヤを新品で購入し、4~15カ月が経過した乗用車ユーザーを対象にしたもの。2009年6月から2010年5月までにリプレイスタイヤを新品で購入した乗用車ユーザーに、2010年9月にインターネット調査を実施し、7136人から回答を得た。軽自動車/コンパクトカー、パッセンジャーカー、ミニバンの3セグメントでのタイヤ満足度をメーカー別にランキング化している。

 リプレイスタイヤに対する総合満足度を構成するファクターは、「ハンドリング/グリップ性能」「乗り心地/静粛性」「耐久性/信頼性」「見映え」の4つ。各ファクターにおける詳細項目に対するユーザー評価を基に、総合満足度スコアを1000点満点で算出した。

 その結果、軽自動車/コンパクトカーセグメントではブリヂストンが、パッセンジャーカーおよびミニバンセグメントではミシュランがそれぞれランキングトップとなった。

 調査のなかで、次回のリプレイスタイヤ購入時に「必ず同じブランドを購入する」と回答した人の割合は、リプレイスタイヤの満足度が上位25%未満では5%にとどまるものの、上位25%以上では23%まで高まっていることから、リリースでは「顧客満足がブランドロイヤルティに大きな影響を与えていることは明らか」と述べられている。

 また、ユーザーの低価格志向が強まるとともに、タイヤの性能がよりシビアに見られるような傾向にあることから、「タイヤメーカーは顧客自身が実感でき、満足に結びつく価値を提供することが重要である」と結論づけている。

軽自動車/コンパクトカーセグメントパッセンジャーカーセグメントミニバンセグメント

 一方、低燃費タイヤユーザーに限ってみると、「燃費への貢献度」の評価(10段階評価)は業界平均と比べると1ポイント高い結果となったが、低燃費タイヤユーザーの20%はそもそも燃費改善効果に期待していないと言い、価格の安さや販売店の勧めによって低燃費タイヤを選択しており、「燃費への貢献度」の評価も高くない傾向だったとしている。

 そのほか、タイヤ購入時に参考にしたいグレーディングを尋ねたところ、転がり抵抗性能よりも「ロングライフ」「静粛性能」を参考にしたいとの声が多く、「ロングライフ」は主に低価格帯のユーザーが、静粛性能は主に高価格帯のユーザーがそれぞれ参考にしたいと回答したと言う。

※記事中グラフの調査レポート発行者および出典:J.D. パワーアジア・パシフィック2009年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査

(編集部:小林 隆)
2011年 1月 11日