アストン・マーティン、「ヴィラージュ」が復活 V12を搭載、ジュネーブショーでデビュー |
英アストン・マーティンは、新型スポーツカー「ヴィラージュ」を、第81回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)で発表する。本日より41カ国で販売されるが、価格はジュネーブショーでの発表となる。
ヴィラージュは1989年にデビューしたV型8気筒エンジンを搭載する4座スポーツカー。発表された新型はその名前を受け継ぐが、搭載するエンジンは6リッターV型12気筒。同社ラインアップの「DBS」と「DB9」の間を埋めるモデルとなる。
スタイリングはDBS、DB9などと同様のロングノーズ&ショートデッキのファストバック風フォルムに、アストン・マーティン伝統のグリルとフロントフェンダーのエアアウトレット、涙滴型のヘッドライトアッセンブリーを備える。2ドアクーペと「ヴォランテ」すなわちカブリオレの2種が用意される。
エンジンの最高出力365KW(497PS)、最大トルク570Nm(420lbft)を、カーボンファイバーのプロペラシャフトと、6速AT「タッチトロニック II」を介して後輪に伝える。
インストゥルメントパネルの「スポーツ」ボタンを押すと、スロットルレスポンスとシフトチェンジに要する時間が短縮され、レブリミッターによる自動シフトアップを無視して、選択したギアをホールドできるようになる。
ボディーは同社独自のアルミスペースフレーム「VHアーキテクチャ」。トランスミッションをトランスアクスルレイアウトとすることで50:50の前後重量配分を実現。
新開発のアダプティブ・ダンピング・システムは路面状況に応じてダンパーのセッティングを変える。ノーマルモードで5種類、スポーツモードでさらに5種類のセッティングが選択される。また、カーボンセラミックブレーキが標準で装備される。
やはりアストン・マーティン伝統の、職人の手による高品質なインテリアには、6.5インチのディスプレイと700Wのプレミアムオーディオシステムを装備。ガーミンと共同で開発したカーナビが搭載される。
(編集部:田中真一郎)
2011年 2月 23日