コスモ石油、千葉製油所の火災は鎮火まで数日必要 燃焼により発生した大気が人体におよぼす影響は「なし」 |
2011年3月16日発表
コスモ石油は、3月16日13時30分時点の千葉製油所(千葉県市原市)LPGタンク付近での火災について、経過を発表した。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)に起因する火災事故で、3月11日15時47分頃に発生。火災はLPガスに起因しており、鎮火させるにはタンク内のガスを全て燃焼させる必要がある。ガスが燃え尽きるには数日程度かかる見通しを立てている。
現在は消火のための放水を行い、周辺への延焼を防止しながらガスを燃焼させるなど、鎮火に向けた消火活動を継続しているが、今なお鎮火に至っていない。
また、LPガスは家庭用ガスコンロでも使用されるもので、燃焼により発生した大気が人体へおよぼす影響は非常に少ないとしている。チェーンメールなどで「コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降る」との記載については「このような事実はない」と否定している。
なお、同製油所では現在、石油製品の生産および製品出荷を停止している。四日市製油所(三重県四日市)、堺製油所(大阪府堺市)、坂出製油所(香川県坂出市)では操業を行っているものの、3月14日時点では交通事情の制約等もあり、石油製品の供給に一部支障があるとしている。
(編集部:小林 隆)
2011年 3月 17日