パイオニア、カーナビで被災地周辺の「通れた道路」を確認可能に
4月1日よりスマートループ渋滞情報対応機種で

2011年4月1日開始



 パイオニアは、4月1日よりスマートループ渋滞情報対応カーナビで被災地周辺の「通れた道路」を確認可能にする。

 すでに同社は、自社製カーナビからのプローブデータ「スマートループ渋滞情報」を被災地支援のために、ITS Japanの「自動車・通行実績情報マップ」などに提供しているが、震災日以降のスマートループ渋滞情報を元に統計データの再作成を行うことで対応カーナビで確認できるようになる。

 通行可能な道路は、スマートループ渋滞情報の「順調(青色点線)」「混雑(オレンジ色点線)」などの表示により確認でき、VICSの「通行禁止(黒色)」などの情報も表示される。

 確認可能なカーナビは、サイバーナビ、楽ナビ、楽ナビLite、エアーナビで、2007年以降発売されたほぼすべての機種が対応。ただし、利用にあたっては、スマートループ渋滞情報へのサービス登録と、通信回線への接続が必要となる。

スマートループ渋滞情報 対応機種
●サイバーナビ
AVIC-VH9990/ZH9990/H9990
AVIC-VH9900/ZH9900/H9900
AVIC-VH9000/ZH9000/H9000
AVIC-VH099MDG/VH099G/ZH099G/VH099MD/VH099/ZH099/XH099/H099
AVIC-VH009MDG/VH009G/ZH009G/VH009MD/VH009/ZH009/XH009/H009
●楽ナビ
AVIC-HRZ990/HRZ880/HRV110G/HRV110
AVIC-HRZ900/HRZ800/HRV200/HRV100
AVIC-HRZ099/HRZ088/HRV022/HRV011
AVIC-HRZ009GⅡ/HRZ009G/HRZ008/HRZ009/HRV002G/HRV002
●楽ナビLite
AVIC-MRZ99/MRZ77/MRZ66、AVIC-MRZ90G/MRZ90II/MRZ85
AVIC-MRZ90/MRZ80
AVIC-MRZ088
●エアーナビ
AVIC-T07II/T05II-SV/T05II-GR、AVIC-T07/T05/T05-S1
AVIC-T20/T10

 なお、現状では「通行許可書」を持つ車両と持たない車両の判別ができないため、通行規制の行われている道路などでは通れた道路と表示されていても、通行できない場合がある。また、4月1日以降余震の発生などで通行不能になった場合、正しく表示されない場合もあるとし、国土交通省、警察、NEXCO東日本(東日本高速道路)の情報の確認を求めている。

 同社では、「通れた道路」の確認が可能なカーナビを、復興支援に携わっている自治体等に寄贈するとしており、寄贈先、台数については、現在関係省庁と調整中。

(編集部:谷川 潔)
2011年 3月 29日