NEXCO東日本、4月11日発生の地震による高速道路の状況 常磐道 いわき勿来IC~いわき湯本IC間で岩塊が崩落 |
NEXCO東日本(東日本高速道路)は、4月11日17時16分ごろに福島県浜通りで発生した地震による4月12日10時現在の被害状況を発表した。
NEXCO東日本では、揺れの大きかった路線、区間を通行止めにして緊急点検を実施。安全が確認された区間から、順次通行止めを解除している。
今回の地震では、常磐自動車道 高萩IC(インターチェンジ)~北茨城IC(下り)で長さ約20m・幅約3cmの縦断クラックが入ったほか、北関東自動車道 茨城町西IC~茨城町東IC(西行)で横断クラックが、北関東道 茨城町東IC~水戸南IC(西行)で長さ約100m・幅約5~10cmの縦断クラックや多数のひび割れが、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)つくば牛久IC(内回り)出口ランプに約10cmの段差ができるなどの影響が出ており、一部で車線規制を実施して補修を継続している個所や、速度規制などが行われているものの、いずれも走行の安全性に大きな影響はないとしている。
しかし、常磐道 いわき勿来IC~いわき湯本IC(上下)では下り線切土のり面の崩落が上り線まで到達するなど大きな被害が出ており、現在崩落した岩塊の搬出作業を行っている。崩落概寸は道路進行方向に約50m、道路横方向に約15m、道路堆積高さが約8m、のり面崩落高さが約35m。
なお、12日10時現在で通行止めとなっている区間は、磐越自動車道 いわきJCT(ジャンクション)~いわき三和IC(上下)、常磐道 いわき勿来IC~いわき四倉IC(上下)。常磐道 いわき四倉IC~常磐富岡IC(上下)は原発避難区域のため、引き続き通行止めとなっている。
崩落した岩塊が下り線全面をふさいでいる状況。写真左は上り線から、いわき湯本を後ろにいわき勿来方面に向かったところで、写真右は下り線から、いわき湯本を後ろにいわき勿来方面に向かったところ(写真はすべてNEXCO東日本) | 現在搬出作業を行っている(上り線から、いわき湯本を後ろにいわき勿来方面に向かったところ。4月12日8時30分ごろ撮影) |
(編集部:小林 隆)
2011年 4月 12日