京商、1/43スロットカー「Dslot43」の事前試走会
初心者から上級者、さらにコレクターも楽しめる仕上がり

1/43スロットカー「Dslot43」の事前試走会

2011年4月21日開催



 京商は4月21日、1/43スケールのスロットカー「Dslot43」の発表前の試走会を実施した。これは報道関係者への事前発表とあわせ、抽選で選ばれた一般ユーザーも集めた意見収集の場としての意味も持ったもの。

 30代後半~40代の方なら、子供の頃に遊んだことがある人も多いだろうスロットカー。マシンの底面に付いたガイドをレールにはめると、レールから給電されて走る。

京商の本社敷地内にあるR246ショップ内に特設コースが設けられた抽選で選ばれた一般参加者のほか、報道関係者らも体験することができたレールから給電され走るスロットカー

 RCカーの様にステアリング操作はできないが、ミニ四駆と違い車速のコントロールはできる。さらに最近では底面にマグネットを付けることでダウンフォースを生むようなシステムもある。ダウンフォースを利かせればコーナリングスピードは上げられるが、トップスピードは落ちる。シンプルな分、セッティングとわずかなスロットル操作が勝敗を分けるシビアなホビーとも言える。

 特にヨーロッパでは盛んに遊ばれていて、日本では1/32スケールのスロットカーがメジャー。他に1/24や1/43が存在するが、これまでの1/43のスロットカーは作りもシンプルで“子供のおもちゃ”といった趣が強かったとのこと。一方でミニチュアモデルとしては1/43は人気の高いサイズ。SUPER GTのモデルカーなども多くがこの1/43サイズだ。

 さらに京商では「dNaNo」という1/43のRCカーを発売している。このdNaNoのボディーが精巧で、かつRCカーとして使っても壊れない丈夫さを兼ね備えていたことから、スロットカーユーザーの間でこのボディーのスロットカーへの移植が要望され、それが今回のDslot開発の1つのきっかけになったのだと言う。

多彩なセッティングと精巧なボディーを実現
 では、マシンの詳細を見ていこう。モーターから後輪車軸までのパワーユニットはどの車種も共通。モーターは1/32スケールでも使われている050サイズのため、パワーアップモーターも使用できる。このパワーユニットが乗るシャシー部とボディーカウルは車種ごとに異なっており、これによりホイールベースの長さも車種ごとに精巧にスケールダウンすることを可能としている。

 このパワーユニットとシャシーの間にはスプリングがあり、ちょうどリジット・アクスルのようなサスペンションとなる。このスプリングのレートを変えることでロールやピッチングのセッティングができるほか、車高やフロントタイヤのストローク量、底面のマグネットの位置によりトラクション量を変えることもできる。さらにタイヤをハイグリップなものに変えたり、軸受けをボールベアリングにしたりすることも可能だ。

Dslot43。プロトタイプなので製品版とは若干異なる可能性も黒い部分が車種別設計のシャシー。白い部分がパワーユニットボディーの固定方法はdNaNoとまったく同じ
シャシー部がパワーユニットを抱え込むような形で付くスプリングによりロールやピッチをコントロールするモーターは050モーターなので社外のモーターも利用可能
底面。黒いシャシー部の長さを変えることで車種ごとのホイールベースの違いも再現するパワーユニットの前側に付くのがマグネット。マグネットとレールとの距離を調整することで磁力の効き具合を変えるオプションパーツなどにより様々なセッティングが可能になる

いざ試走。セッティング1つで大人から子供まで遊べる
 実際に筆者も試走させてもらったが、以前1/32スケールを試した際には、コーナリングでの減速がシビアですぐにコースアウトしてしまったのだが、底面のマグネットが効いているのか、一番外側のレーンであればコーナーを全開でいけるほど。

 1台マグネットの付いていないモデルが用意されていたのでそれも試してみたのだが、こちらはコーナーではマメな減速が必要でシビアな操作感になる。しかし上手くいくとコーナーをドリフト体勢で抜けていくので、これはこれでおもしろみがある。レベルの高い一般ユーザー同士では、何周にも渡ってデットヒートが繰り広げられるなど、セッティング1つで初心者でも上級者でも楽しめる奥の深い遊びのようだ。

 一般参加者からも、扱いやすさを評価する声は多く、また、京商ならではのモデリングのクオリティの高さも高く評価されていた。さらに、もともとラジコンで京商のユーザーだった参加者の中には「ラジコンよりもおもしろいかも」といった声まで出ていた。

スロットカー上級者の間では、初走行ながらすでに熱いバトルが繰り広げられていた
マグネットのおかげで初心者でも走らせやすいしかし減速しないでコーナーに入ればコースアウトしてしまう

静岡ホビーショーで正式発表
 正式発表は5月12日~15日(5月12日~13日:業者招待日、14日~15日:一般公開日)にツインメッセ静岡(静岡県静岡市駿河区)で開催される「第50回静岡ホビーショー」になり、発売は9月ごろ。最初のラインアップは、ポルシェ911GT3、ランボルギーニ ムルシエラゴLP640、アウディR8、ポルシェ962C LH、ポルシェ917K、マツダ787Bの6車種でそれぞれカラーリングが2種類。さらに今後種類は増やしていくと言う。価格はボディーやパワーユニットなどがセットになって3800円程度の予定。

 なお、コースやコントローラーなどは既存の1/32スケールのものが使えるため、当面はマシンのみの発売となる。

最初に発売されるのはこの6車種試走会でのコースは1/36スケール用を用いていたコントローラーも従来のものが使える。写真は参加者が持ち込んでいたもの

(瀬戸 学)
2011年 4月 22日