パイオニアは、PND（Personal Navigation Device）「カロッツェリア エアーナビ」3製品を5月下旬に発売する。価格はいずれもオープンプライス。

AVIC-T77	AVIC-T55

　今回の新製品では、7V型ワイド液晶を搭載する「AVIC-T99」を追加。自車位置精度の向上や渋滞予測データを収録するなど、カーナビ機能の拡充が図られた。

　位置認識のソフトウェアに新開発のアルゴリズムを搭載し、トンネル内や立体交差点、立体駐車場、山岳路などでの自車位置情報の精度を向上させるとともに、1秒間に5回自車位置を測位する「5Hz測位」を採用。エンジン始動直後に本体の電源を起動させ、自車位置を素速く表示できるようにした。

　また、エアーナビは通信モジュール経由（別途通信契約が必要）で最新の地図データを取得することを可能にしているが、今回の新製品では大型連休や季節、曜日など過去の渋滞情報を元に作成した約30パターンの渋滞予測データ（収録エリア約33万km）をあらかじめ収録することで、通信契約を結ぶことなく渋滞する可能性の高い道を避けたルート提案を行うとともに、目的地までの正確な所要時間を表示できると言う。さらに、カロッツェリアのカーナビユーザー同士で渋滞情報を共有するスマートループ渋滞情報に対応し、これらを組み合わせることでさらに渋滞回避能力が向上するとしている。

　従来モデル同様、独自の圧縮地図フォーマット「L-format」を採用しており、10mスケール詳細市街地図表示などHDDカーナビとほぼ同等の情報量を16GBのフラッシュメモリーに記録。また「マップチャージ」機能を搭載し、2014年4月まで無料で地図データの更新を可能にしている。

　AV機能に関しては、いずれもワンセグの視聴が可能なほか、microSDカードに記録したWMA/MP3/AAC/WAV/WMV/MP4/AVIの音楽・映像ファイルの再生が可能。AACはWindows版のiTunesでエンコードされたAACフォーマットのみの対応となる。

　本体サイズは、7インチモデルのAVIC-T99が196.5×22×105.6mm（幅×奥行き×高さ）、AVIC-T77が178×35.8×99mm、AVIC-T55は154.2×25.8×95.1mm。重量はAVIC-T99が500g、AVIC-T77、AVIC-T55が315g。電源はDC12-24VとAC100Vに対応。