富士通テン、太陽光による視認性低下補正技術用LSI「Vivid View Processor 3」
次期カーナビに搭載予定

Vivid View Processor 3

2011年5月25日発表



補正技術概要

 富士通テンは5月25日、車載用ディスプレイに直射日光が当たった際の視認性を向上させるLSI「Vivid View Processor 3」(以下、VVP3)を、富士通セミコンダクター、富士通研究所と共同開発したと発表した。パッケージサイズはLQFP 144ピン(16×16mm)。

 今回開発したVVP3は、2007年のVVP1の“くっきり・はっきり・あざやかに”と、2009年のVVP2の“車載カメラ(前方・後方)映像の視認性向上”機能に加え、“直射日光補正技術”を加えた画質補正LSIとなっている。

 直射日光補正は、画像の場所ごとに階調差をつけて、どのような明るさの領域も明暗差を拡大できるようにする「局所補正」、暗い領域の階調をつぶれが生じにくい明るい階調に移す「階調補正」、色の薄まりを抑制して鮮やかにする「彩度補正」を組み合わせており、暗部のコントラストおよび彩度を瞬時に自動補正すると言う。

 同社が展開するカーナビブランド「ECLIPSE(イクリプス)」の次期製品に、このLSIを搭載する。

(編集部:谷川 潔)
2011年 5月 25日