SUPER GT第3戦セパンは、ウイダー HSV-010が今期初優勝
GT300は初音ミク号が初優勝し、フェラーリ458が3戦連続2位

GT500クラス優勝のウイダー HSV-010

2011年6月19日決勝開催



 6月19日、AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」(以下、第3戦セパン)の決勝レースがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。GT500クラスは開幕から出遅れていたディフェンディングチャンピオンの1号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)が今期初優勝、GT300クラスは人気チーム、4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢)が4年目で悲願の初優勝をはたした。

 レースが開催されたセパン・インターナショナル・サーキットは1999年に完成。その年からF1グランプリ、翌2000年からSUPER GT(2004年以前は全日本GT選手権)も開催されている。SUPER GTではシリーズ唯一の海外レースだ。セパン・サーキットは、ほぼ赤道直下にあるため、高温多湿でドライバー、タイヤに厳しいレースとなる。

GT500クラス
 予選1位は1号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)。前年のチャンピオンチームだが、開幕戦は雨で窓が曇るトラブルで13位、続く岡山ではピット作業でトラブルが出て7位と低迷が続いていた。セパンは、なんとしても巻き返しを図りたい1戦だ。予選2位は46号車 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)、3位は17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)、前戦岡山で優勝した12号車 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が4位となった。

 午前中は強い日差しが照りつけたセパンだが、決勝がスタートした16時には曇りとなり、気温34度、路面温度43度と思ったほどの暑さではなくなった。

GT500クラスのスタート(Photo:Burner Images)1号車がトップをキープ、46号車、17号車と続く(Photo:Burner Images)

 ポールポジションからスタートした1号車 ウイダー HSV-010(ロイック・デュバル)がトップをキープ、46号車 S Road MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ)、17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘)も2位、3位をキープした。4番手スタートの12号車 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は5番手スタートの39号車 DENSO SARD SC430(井口卓人)と1コーナーで接触、押し出される形となり大きく順位を落とした。代わって8号車 ARTA HSV-010(武藤英紀)が4位、24号車 ADVAN KONDO GT-R(ビヨン・ビルドハイム)が5位に順位を上げた。

4位争いをする39号車 DENSO SARD SC430と12号車 カルソニック IMPUL GT-R(Photo:Burner Images)39号車と12号車は接触し順位を落とす(Photo:Burner Images)
1周目の4コーナー。4位に8号車 ARTA HSV-010が浮上39号車は8位、12号車は11位へ後退

 レース序盤はトップ2台が後続を引き離しマッチレースの展開。少し距離を置いて17号車 KEIHIN HSV-010と8号車 ARTA HSV-010が3位争い、その後方は5位の24号車 ADVAN KONDO GT-Rを先頭に大きな集団となった。

序盤はハイペースで後続を引き離す1号車3位争いをする17号車、8号車、24号車1号車は独走態勢に見えたが……
46号車は徐々にトップとの差を詰める3位、4位の争いから24号車が徐々に後退。後続が追いつき大集団となる

 5位争いから最初に抜け出そうとしたのは100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也)だ。6周目の最終コーナーでブレーキを遅らせ24号車 ADVAN KONDO GT-Rのインに飛び込みパスするが、そのままコースオフ、自力でコースに復帰できずマーシャルに押し戻されたときには最後尾に落ちてしまった。

最終コーナーで24号車のインに飛び込んだ100号車だったがスピン(Photo:Burner Images)

 5位集団は24号車 ADVAN KONDO GT-Rのペースが上がらず後方の蓋をする形となり、36号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)、38号車 ZENT CERUMO SC430(平手晃平)、35号車 D'STATION KeePer SC430(アンドレ・クート)、12号車 カルソニック IMPUL GT-R、39号車 DENSO SARD SC430、23号車 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)、6号車 ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也)が続く8台の巨大が集団となった。この5位から12位の大集団は46周のレースの1/3を越えた16周目に24号車 ADVAN KONDO GT-Rと12号車 カルソニック IMPUL GT-Rがピットインするまで膠着状態が続いた。

24号車を先頭に8台による5位集団となったGT-R3台、レクサス5台による5位争い(Photo:Burner Images)
24号車がピットイン後も36号車と38号車の接近戦は続いた


トップ2台は後続を振り切りマッチレース

 トップ2台はGT300を抜くタイミングでその差が4秒まで開いたり、1秒以下に縮まったりしながら接近戦を展開。1号車 ウイダー HSV-010が21周目を終えて先にピットインし、小暮選手に後半のステアリングを託した。トップに立った46号車 S Road MOLA GT-Rは2周後にピットイン、交代した柳田選手がコースに戻ると1号車 ウイダー HSV-010はすぐ背後に迫り、アウトラップでタイヤが冷えた状態の46号車 S Road MOLA GT-Rを2コーナーで軽く接触しながら抜いていった。

 上位陣のピットインで見かけ上のトップに立ったのは、前週にアンドレ・ロッテラーとともにル・マンで優勝したブノワ・トレルイエがステアリングを握る23号車 MOTUL AUTECH GT-R。開幕戦の富士で優勝、ウェイトハンディ52kgと厳しい状態で粘りの走りを展開した。

 23号車 MOTUL AUTECH GT-Rは28周目まで引っ張りピットイン。タイヤ無交換で残り18周を本山選手にステアリングを託した。予選12位からスタートし序盤は11位のポジションだったが、ピットアウトする5位にジャンプアップした。

 我慢の走りで1ポイントでも多く獲得する作戦だが、ピットアウト後の2コーナー立ち上がりで36号車 PETRONAS TOM'S SC430(中嶋一貴)に抜かれ6位、次の周にS字で38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)に抜かれ7位、32周目には100号車 RAYBRIG HSV-010(山本尚貴)、33周目には6号車 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔)、8号車 ARTA HSV-010(小林崇志)、続く34周目に39号車 DENSO SARD SC430(石浦宏明)にも抜かれ11位に後退、ポイント圏外に落ちてしまった。タイヤ無交換がペースダウンの原因と思われたが、サスペンショントラブルが出たことの影響が大きかったとのこと。最終的に14位でレースを終えることとなった。

23号車に襲いかかる100号車。その後方に6号車、8号車、39号車が続く23号車は6号車に抜かれ、8号車にも並ばれる
最終コーナーで8号車が23号車をパス。続く1コーナーで39号車にも抜かれる6号車、8号車と続き、最後方に23号車

 終盤に激しいバトルを展開したのは36号車 PETRONAS TOM'S SC430と38号車 ZENT CERUMO SC430の5位争い。レース序盤から競り合っていた2台だが、30周を超えたあたりから徐々に差が縮まり、33周目には1.5秒、34周目には0.7秒、35周目には0.2秒と完全にテール・トゥ・ノーズの争いとなった。

序盤から続いたバトルは終盤まで続いた

 41周目のストレートを2台は併走、36号車 PETRONAS TOM'S SC430がイン側、38号車 ZENT CERUMO SC430がアウト側で1コーナーに進入。36号車 PETRONAS TOM'S SC430が死守したかと思ったが、38号車 ZENT CERUMO SC430がクロスラインで2コーナーをアウトから並びかけそのままサイド・バイ・サイドで立ち上がる。3コーナーでイン側になった38号車 ZENT CERUMO SC430が立ち上がりで突き放し5位に浮上した。

2コーナーで36号車にアウトから並びかける38号車(Photo:Burner Images)

GT500クラスの表彰台(Photo:Burner Images)

 トップ争いは1号車 ウイダー HSV-010が徐々に46号車 S Road MOLA GT-Rとの差を広げ、そのままチェッカーを受け今期初優勝。シリーズチャンピオン争いに踏みとどまった。2位には46号車 S Road MOLA GT-R、3位は17号車 KEIHIN HSV-010が入り2戦連続の表彰台を獲得した。最終順位は以下のとおり。



順位マシン(ドライバー)
1位1号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)
2位46号車 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)
3位17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)
4位24号車 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)
5位38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)
6位36号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴)
7位100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)
8位6号車 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也)
9位8号車 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志)
10位35号車 D'STATION KeePer SC430(脇阪寿一/アンドレ・クート)
11位19号車 WedsSport ADVAN SC430(片岡龍也/荒聖治)
12位32号車 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴)
13位39号車 DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)
14位23号車 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)
15位12号車 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

優勝した1号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)
2位の46号車 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)
3位の17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)

 第3戦を終えてドライバーズポイントは以下のとおりとなった。

順位マシン(ドライバー)ポイント
1位23号車 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)26
2位17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)25
3位1号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)24
4位46号車 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)21
5位36号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴)21
6位12号車 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)20
7位100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)19
8位6号車 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也)18
9位38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)15
10位24号車 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)14
11位19号車 WedsSport ADVAN SC430(片岡龍也/荒聖治)11
12位39号車 DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)5
13位8号車 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志)4
14位32号車 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴)1
15位35号車 D'STATION KeePer SC430(脇阪寿一/アンドレ・クート)1


GT300クラス
 GT300クラスのエントリーは19台、34号車 ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ、41号車 NetMove TAISAN Ferrari、360号車 RUNUP SPORTS CORVETTEが欠場し前戦の岡山より3台少ない。開幕戦の習熟走行でエンジンを壊した7号車 エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTIONは今回も欠場となった。

 予選1位は4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢)。初ポールポジションを獲得した。2位は88号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(井入宏之/関口雄飛)、3位は27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ(山岸大/山内英輝)、4位は11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)となった。

 これまで目立った速さを見せられなかった69号車 サンダーアジア MT900M(メルビン・チュー/吉田広樹)が予選8位、14号車 SG CHANGI IS350(折目遼/阿部翼)が9位と躍進を見せた。ステアリング系のトラブルで予選に参加できなかった2号車 エヴァンゲリオンRT初号機 IM・JIHAN 紫電(高橋一穂/加藤寛規)は最後尾スタートとなったが、初日の練習走行で2位、決勝日、朝のフリー走行で1位のタイムを出しているので後方からパッシングショーを見せてくれそうだ。

 ポールポジションからスタートした4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝)は序盤からハイペースで飛ばし後続を引き離した。2位との差を1周目で3.5秒、5周目で6.2秒、10周目には11.2秒とし独走態勢を築いた。

GT300のスタートが切られた(Photo:Burner Images)1コーナーは4号車、88号車、27号車と続いた。最後尾は2号車(Photo:Burner Images)4コーナーでは11号車が4位につける
2位以下を毎周引き離し独走態勢を築く
後続との差はストレート1本分まで広がった

2位争いは27号車、11号車

 オープニングラップで88号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(関口雄飛)が順位を落とし27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ(山内英輝)が2位、11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也)が3位にポジションをアップした。

 開幕から好調の11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458は前を走る27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリを抜くことができず、トップを走る4号車 初音ミク グッドスマイル BMWとの差が開くことを避け規定周回数の1/3となる14周で早々にピットイン、残り周回の2/3を平中選手が後方から追い上げる作戦に出た。


27号車を抜けず11号車の後ろに88号車が迫ってきた。はるか後方には2号車も
11号車はピットイン。88号車が27号車の背後へ11号車は後方から一人旅でペースアップ

 11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458がアウトラップに入る前周、13周目の4号車 初音ミク グッドスマイル BMWとの差は12.3秒、ピットインしアウトラップ後の15周目の差は1分21秒0。4号車 初音ミク グッドスマイル BMWがピットインするまでにこの差を縮めることができれば早めのピットインは成功したことになる。

 予想どおり後方から猛烈な追い上げを見せたのは2号車 エヴァンゲリオンRT初号機 IM・JIHAN 紫電(加藤寛規)だ。最後尾の19位からスタートし、1周目に16位、2周目に13位、3周目に12位、5周目に11位、6周目に10位とごぼう抜きを見せた。

最後尾からスタートし4コーナーまでに2台をパス66号車がペースダウンしポジションアップ5号車、74号車を抜き13位へ
69号車も抜き12位。抜いたマシンをすぐ引き離すハイペースで走行62号車をロックオン6周で10位までポジションアップ(Photo:Burner Images)

 快進撃は止まらない。7周目には87号車 リール ランボルギーニ RG-3(織戸学)を抜き9位、8周目には86号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(青木孝行)、14号車 SG CHANGI IS350(阿部翼)を抜き7位、9周目には26号車 Verity TAISAN Porsche(峰尾恭輔)を抜き6位、10周目には33号車 HANKOOK PORSCHE(影山正美)を抜き5位まで浮上した。

8周目に86号車を抜き7位へ9周目に26号車を抜き6位。33号車の背後に迫る10周目に33号車を抜き5位へ
後続を引き離し上位陣に迫る

 レースの1/3を過ぎ各車ピットインが始まった。14周目に11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458、21周目に27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ、22周目に88号車 JLOC ランボルギーニ RG-3がピットに入り見かけ上の2位までポジションアップ。ラップタイムはトップ独走の4号車 初音ミク グッドスマイル BMWとほぼ同じタイム。10周目に29秒だった差は、24周目に28秒と互角のペースで走行を続けた。

 25周目に4号車 初音ミク グッドスマイル BMWがピットイン、見かけ上の順位だが最後尾からついにトップまで登り詰めた。規定一杯の29周目までトップをキープしピットイン、タイヤ無交換作戦で高橋選手にステアリングを託した。

2位争いをする88号車、27号車に後方から徐々に接近27号車がピットインし3位

 3位でコースに復帰した2号車 エヴァンゲリオンRT初号機 IM・JIHAN 紫電だったが、33周目に周回遅れの22号車 R'Qs Vemac 350R(城内政樹)と接触し、前戦と同じく右ドアが開くトラブルが発生。36周目にピットインし10位まで後退してしまった。

接触によりドアが開いてしまったコーナー部分では大きく開いた(Photo:Burner Images)後方から27号車、88号車が迫ってくるが、ピットインし10位まで後退した

 スタートからピットインまで後続を引き離しトップを独走した4号車 初音ミク グッドスマイル BMWは見かけ上の2位の2号車 エヴァンゲリオンRT初号機 IM・JIHAN 紫電とは28秒の差を付けたが、早々にピットインを行った11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458との差は15周目の1分21秒0が一時1分18秒6まで縮まっていた。ピットイン直前には1分22秒5まで1.5秒拡げたが、ほぼこの間の10周は同等のラップタイムで走行したことになる。

 11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458のインラップは2分17秒5、ピット作業を含むアウトラップは3分15秒2。これに対し4号車 初音ミク グッドスマイル BMWのイン・アウトラップは2分18秒、3分20秒8と約7秒遅く2台の差は7.1秒まで縮まった。

 チェッカーまでステアリングを託された番場選手は2分11秒前半のラップタイムで走行し31周目にはその差は9.8秒まで広げた。このまま逃げ切りかと思えたが、徐々に差が縮まり残り10周時点で7.6秒。残り8周となる34周目のラップタイムは番場選手が2分14秒1、平中選手が12秒1。2台の差は5.5秒に縮まった。

番場選手に交代後も7秒差でトップ独走残り8周から徐々に差が縮まる

 ここから平中選手の怒濤のラストスパートが始まる。残り7周でその差は4.4秒、残り5周で1.6秒と一気に縮まりゴールまでテール・トゥ・ノーズの争いとなった。

11号車平中選手は番場選手をロックオン11号車がランオフエリアに飛び出し差が広がった

 残り2周、バックストレート進入の14コーナーで平中選手が番場選手のインに飛び込みサイド・バイ・サイド。直線スピードに勝る4号車 初音ミク グッドスマイル BMWがバックストレート、続くメインストレートで引き離す。コーナー区間で平中選手がすぐに差を詰め最終ラップの9コーナー(ヘアピン)でトップに立てるチャンスがあったが、GT500クラスのマシンが間に入り差が広がった。番場選手はその差を活かし14コーナーまで逃げる。続くバックストレートで差を広げ、最終コーナーのブレーキングで差を詰められるが、そのまま逃げ切りチェッカーフラッグをトップで受けた。

残り2周。ヘアピンで背後に迫る11号車。この後14コーナーでサイド・バイ・サイドとなる最終ラップのヘアピン手前。11号車に首位奪取のチャンスGT500が間に入り差が広がった
最後のバックストレートで差を広げる番場選手そのまま逃げ切りトップでチェッカーを受けた(Photo:Burner Images)

GT300クラスの表彰台(Photo:Burner Images)

 接戦の末2位となった11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458は開幕戦が3戦連続の2位表彰台、3位には27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリが入り表彰台を獲得した。参戦以来圧倒的な人気で注目されてきた初音ミク号だが、実質参戦4年目で悲願の初優勝を獲得、ポイントランキングも2位となった。最終順位は以下のとおり。



順位マシン(ドライバー)
1位4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢)
2位11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)
3位27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ(山岸大/山内英輝)
4位88号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(井入宏之/関口雄飛)
5位43号車 ARTA Garaiya(高木真一/松浦孝亮)
6位74号車 COROLLA Axio apr GT(新田守男/国本雄資)
7位87号車 リール ランボルギーニ RG-3(余郷敦/織戸学)
8位62号車 R&D SPORT LEGACY B4(山野哲也/佐々木孝太)
9位33号車 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)
10位2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規)
11位31号車 ハセプロMA イワサキ aprカローラ(嵯峨宏紀/岩崎祐貴)
12位5号車 マッハGOGOGO車検RD320R(玉中哲二/黒澤治樹)
13位26号車 Verity TAISAN Porsche(松田秀士/峰尾恭輔)
14位86号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(坂本祐也/青木孝行)
15位69号車 サンダーアジア MT900M(メルビン・チュー/吉田広樹)
16位22号車 R'Qs Vemac 350R(和田久/城内政樹)

優勝した4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢)
2位の11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)
3位の27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ(山岸大/山内英輝)

 第3戦を終えてのドライバーズポイントは、3戦連続2位となったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)がトップとなっている。

順位マシン(ドライバー)ポイント
1位11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)45
2位4号車 初音ミク グッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢)34
3位33号車 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)22
4位66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹)20
5位27号車 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ(山岸大/山内英輝)17
6位87号車 リール ランボルギーニ RG-3(余郷敦/織戸学)15
7位74号車 COROLLA Axio apr GT(新田守男/国本雄資)14
8位25号車 ZENT Porsche RSR(都筑晶裕/土屋武士)11
9位88号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(井入宏之/関口雄飛)11
10位43号車 ARTA Garaiya(高木真一/松浦孝亮)11
11位31号車 ハセプロMA イワサキ aprカローラ(嵯峨宏紀/岩崎祐貴)8
12位62号車 R&D SPORT LEGACY B4(山野哲也/佐々木孝太)6
13位2号車 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規)5
14位41号車 NetMove TAISAN Ferrari(山路慎一/小泉洋史/密山祥吾)4
15位86号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(坂本祐也/青木孝行)1
16位22号車 R'Qs Vemac 350R(和田久/城内政樹)1

 このレースの模様はテレビ東京系列で毎週日曜23時30分からの「SUPER GTプラス」(BSジャパンでは毎週日曜10時30分から)で放送される。SUPER GTの次戦は、7月30日、31日に宮城県、スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)にて開催される。

(奥川浩彦/Photo:奥川浩彦、Burner Images)
2011年 6月 23日