国交省、三菱「ミニキャブ」など6車種の使用者に65km/h以下での走行を呼びかけ
ATの不具合によりプロペラシャフトの脱落、燃料漏れで火災のおそれ

2011年6月23日発表
対象台数:1万987台(製作期間:2010年7月22日~2011年6月7日)



 国土交通省は6月23日、三菱自動車工業の「ミニキャブ」「タウンボックス」「パジェロミニ」および日産自動車「クリッパー」「クリッパーリオ」「キックス」の使用者に対し、65km/hを超えた走行を行わないよう発表した。

 これは、三菱から動力伝達装置(オートマチックトランスミッション)の不具合に関するリコールを受け発表されたもので、対象台数は1万987台(製作期間:2010年7月22日~2011年6月7日)。日産のクリッパー、クリッパーリオ、キックスは三菱からのOEMモデルとなる。

 三菱によれば「対象車両について、時速65kmを超えた走行を継続すると、オートマチックトランスミッションとプロペラシャフトとの接合部が焼付き、破損し、プロペラシャフトが脱落、また、接合部破損と共に燃料タンクが損傷した場合は、燃料が漏れ、火災となる可能性がある」。

 そのため、対象車種の使用者には改修作業が完了するまで65km/h以下で走行するか、大きな異音や車体振動などが発生した際に直ちに避難するとともに、車両の使用を中止し、三菱販社へ連絡するよう呼びかけている。

 以下に三菱自動車工業広報部のコメントを記す。

 「今回のオートマチックトランスミッションのリコールに関しまして、お客様には多大なご心配とご迷惑をお掛けすることとなり、心からお詫び申し上げます。お車を安全にご使用いただくため、部品準備が整う前ではございますが、リコールを届出致しました。大変ご迷惑をお掛けいたしますが、部品準備が整い次第、販売会社からご入庫の案内をさせて頂きます。」

(編集部:小林 隆)
2011年 6月 23日