独フォルクスワーゲン、「半自動運転システム」を開発 ドライバーの監視のもと、130km/hまで自動運転 |
独フォルクスワーゲンは6月23日(現地時間)、「一時自動運転」(Temporary Auto Pilot:TAP)システムを発表した。
これは欧州連合(EU)の研究プロジェクト「HAVEit」(Highly Automated Vehicles for Intelligent Transport:高度輸送のための高度自動化車両)で発表されたもの。
TAPは、レーダー、カメラ、超音波センサー、レーザースキャナーといったすでにあるセンサー類で車両の周囲や運転の状況を検知し、車間距離の維持、車線の維持、コーナーリング時の減速、渋滞時の停止/発進などを、追い越しの規則や制限速度を守りつつ、自動で行う。TAPが機能するのは130km/hまでで、高速道路などでも使える。
TAPはドライバーが常にその状態を監視擦る必要があり、TAP動作中もドライバーによる操作のほうが優先され、ドライバーがTAPを無効にすることもできる。
同社はTAPを、アダプティブ・クルーズ・コントロールやレーン・キーピング・アシストといった機能を統合したものとしており、「完全自動運転と無事故運転への重要なマイルストーン」としている。
(編集部:田中真一郎)
2011年 6月 24日