独フォルクスワーゲン、都市向けサブコンパクト「up!」発表 2013年には電動モデルを投入 |
独フォルクスワーゲンは21日(現地時間)、サブコンパクトカー「up!」を発表した。12月に欧州で発売される。up!購入のための新たなファイナンスプログラム「オートクレジット2」が用意される。
エントリーモデルの「take up!」、コンフォートモデルの「move up!」、トップモデルの「high up!」の3つのグレードがあり、high up!をベースとした「up! black」と「up! whit」というモデルも用意される。
3.54×1.64×1.48m(全長×全幅×全高)、ホイールベース2.42mの都市生活者向けコンパクトカーで、現在の同社ラインアップで最小の「ポロ」よりも約40cm短く、約4cm狭いが、ホイールベースは約5cmの短縮にとどまっている。
乗車定員は4名で、ラゲッジスペースの容量は251L、後席を倒すと951Lに拡大する。
エンジンは3気筒の1リッターガソリンエンジンと、天然ガスエンジン。ガソリンエンジンには44kW/60PSと55kW/75PSの2つの仕様が用意される。アイドリングストップシステムなどを備えた省燃費モデル「ブルーモーションテクノロジーバージョン」では、44kWモデルが4.2L/100km(約23.8km/L)、55kWモデルが4.3L/100km(約23.3km/L)の燃費となる。
また2013年には電動パワートレーンをラインアップする。
オプションで自動ブレーキシステム「シティ・エマージェンシー・ブレーキ」が用意される。これは30km/h以下で動作するもので、レーザーセンサーで衝突の可能性を検出し、自動ブレーキにより衝突を回避したり、事故を軽減する。このセグメントでは唯一の装備としている。
また車載インフォテインメントシステムとして「モバイルPID(ポータブル インフォテインメント デバイス)」を独のカーナビメーカーであるNAVIGONと共同でup"用に開発した。タッチスクリーンを備えたポータブルデバイスで、up!のセンターコンソールに装着すると、カーナビ、電話、情報取得、エンターテインメントの機能のほか、車両情報を表示することもできる。
このほか、up!には「up! boxes」というオプションも用意される。様々な用途向けに作られた小型軽量な箱で、例えば小さな子供を持つ親のための「kids box」には、子供のためのいくつものアイテムを入れるバッグや、おもちゃ、スナックを入れるためのランチボックスなどが含まれる。このほか、city box、travel boxなどが用意される予定。
(編集部:田中真一郎)
2011年 8月 22日