女性の日常自動車点検整備、「全くしない」が約4割
自動車点検整備推進協議会調べ、9月5日には啓発イベント開催

2011年8月31日発表



 自動車点検整備推進協議会は8月31日、女性ドライバーの自動車点検整備についてのアンケート結果を発表した。

 同協議会と国土交通省は、9月~10月を自動車点検整備推進運動の強化月間としており、様々なイベントを開催。9月5日 13時からは、東京都の新宿ステーションスクエア(JR新宿駅東口前)において、「2011自動車点検整備キックオフイベント」を開催する。

 キックオフイベントには、クルマ好きなお笑いタレントのペナルティ・ヒデさん、モータージャーナリストの飯田裕子氏、楽しんごさんが参加、自動車点検整備推進宣言を行う。また会場でアンケートに協力すると、楽しんごさんの決めポーズ「ラブ注入」をモチーフにしたハート型のケースに収納できるエコバックをプレゼントする。

 アンケートは強化月間に先立ち、日常点検の実施率が低いとされている女性ドライバーを調査したもの。エリア情報サイト「Walker plus」の協力を得て、8月1日~5日にインターネットでアンケート調査を行った。対象は自家用車を所有し、日常運転している20~40代の成人女性で、サンプル数は300。

 これによると、「自分でクルマの日常点検をしている」女性が25%、「自分ではしないが家族がしている」が36.3%、「全くしない」が約4割となった。点検をしない理由は「日常点検の知識がないから」(40%)、「定期点検や車検で十分」(26.7%)、「面倒だから」(18.2%)。

 一方、自分で点検整備をしている女性のイメージは「かっこいい」(51.7%)、「うらやましい」(20.7%)と、7割以上が肯定的だったことから、「“知識がない”、“面倒だから”という認識を改めることで、多くの女性がクルマの点検整備に前向きになる」としている。

 また、タイヤのパンク、バッテリーあがりといったトラブルには、日常点検をしている人の65%が「トラブルの経験がない」としており、日常点検を全くしない人は多く遭っている。このため、トラブル時の費用負担も、日常点検をしている人の約70%が「費用はかかっていない」なのに対し、日常点検を全くしない人の半数以上が10万円以上を費やしている。

 この調査を受け飯田裕子氏は、「クルマの点検整備は、安全面はもちろんのこと、例えばコスト面や精神的不安解消という意味では自分の健康や美容に気を使うのと似ています。日常のケアを行っていれば、愛車のトラブルや入院などを防ぐことができる。愛車の美と健康を保つために“ちょっとしたケアが大事”という意味、特に女性ならわかっていただけるのではないでしょうか」と述べている。

(編集部:田中真一郎)
2011年 8月 31日