ホンダ、「インサイト」をマイナーチェンジして燃費向上 CR-Zエンジンを搭載した「インサイト エクスクルーシブ」もラインアップ |
本田技研工業は、ハイブリッド車「インサイト」のマイナーチェンジを行うとともに、ハイブリッドスポーツカー「CR-Z」のエンジンを搭載した「インサイト エクスクルーシブ」を新たに設定し、11月11日に発売する。価格は193万円~256万円。インサイト エクスクルーシブのグレードはXG、XL、XL インターナビセレクトの3モデル。
車名 | グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
インサイト | G | 直列4気筒SOHC 1.3リッター+IMA | CVT | 2WD(FF) | 193万円 |
L | 213万円 | ||||
インサイト エクスクルーシブ | XG | 直列4気筒SOHC 1.5リッター+IMA | CVT(7速モード付き) | 208万円 | |
XL | 225万円 | ||||
XL インターナビセレクト | 256万円 |
■燃費性能を高めたインサイト
今回のマイナーチェンジでは、直列4気筒SOHC 1.3リッターエンジンのフリクションロスの低減技術(ピストンの新ドットパターンコーティング、ウォータージャケットにスペーサー追加、低張力オイルリングを施したクランクシャフトオイルシール、低粘度エンジンオイル)の採用や、省電力型燃料ポンプの採用など消費電力の削減により、JC08モード燃費を従来モデルから1.2km/L改善の27.2km/L、10・15モード燃費を1.0km/L改善の31.0km/Lまで引き上げた。
また、操縦安定性、乗り心地、静粛性を向上するべくサスペンション特性や吸・遮音材の見直しを行ったほか、VSA(車両挙動安定化制御システム)を標準装備した。
内外装の変更も行っており、エクステリアでは空力性能を考慮しつつ、ワイド感を高めた新デザインのフロント&リアバンパーのほか、新デザインとなるメッキバータイプのフロントグリルやテールスポイラーを装着。あわせてヘッドランプ&リアコンビネーションランプのサブリフレクターの塗装色変更なども行われている。
インテリアではリアシートの形状を見直し、居住性を高めるとともに後方視界の向上を図った。また、メーターデザインやカーナビ用パネル、アームレストの形状変更のほか、高輝度シルバー塗装を施したステアリングガーニッシュ、シフトノブ、インテリアミッドパネルを採用している。
インサイト エクスクルーシブ |
■インサイト エクスクルーシブはCR-Zエンジンを搭載
今回新たに追加された「インサイト エクスクルーシブ」はインサイトの上級グレードに位置づけられるモデルで、CR-Zに搭載する直列4気筒SOHC 1.5リッターエンジンとIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システムを組み合わせ、JC08モード燃費23.2km/L、10・15モード燃費26.5km/Lを実現した。この燃費性能は、CR-Zと比べJC08モード燃費で0.4km/L、10・15モード燃費で1.5km/L優れた数値となる。
その一方で、0-100km/L加速はインサイトよりも1.8秒短縮できたとしている。
エクステリアでは、LEDランプを内蔵したフロントグリルのほか、フロントバンパー、リアロアバンパー、サイドシルガーニッシュ、シャークフィンアンテナを専用装備。
インテリアでは黒木目調パネルと高輝度シルバーパネルを組み合わせた、上質なインストルメントパネルを採用するとともに、パドルシフトを標準装備した。
また、吸・遮音材追加して静粛性を高めたほか、Hondaインターナビと双方向情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」会員向けの通信費無料サービス「リンクアップフリー」を、XL インターナビセレクトに標準装備している。
なお、ボディーカラーはインサイト専用色のスーパープラチナアクア・メタリック、インサイト エクスクルーシブ専用色のプレミアムブロンズ・パールのほか、プレミアムディープロッソ・パール、プレミアムダイナミックブルー・パール(以上4色が新色)、プレミアムホワイト・パール、アラバスターシルバー・メタリック、ポリッシュドメタル・メタリック、クリスタルブラック・パールの全8色を設定する。
インサイト エクスクルーシブのインテリア |
(編集部:小林 隆/Photo:堤晋一)
2011年 10月 27日